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東京は積雪0cm、大雪にならなかった理由は?

2019/02/09 16:27 ウェザーニュース

9日(土)の関東地方は早朝から広い範囲で雪になりました。

前日の段階では東京都内でも道路にうっすらと積もるほどの雪を予想していましたが、実際に観測された積雪は東京が0cm(積雪はあるが1cm未満)、千葉で2cmに留まりました。

東京に雪雲が広がらなかった理由

今回の関東の雪は、西から発達したなら低気圧が進んでくる典型的な「南岸低気圧」のパターンではなく、関東の沖合で低気圧が発生するパターンでした。

8日(金)9時時点のシミュレーションでは、9日正午には低気圧の北西側に大きく雪雲が広がると予想していましたが、9日3時時点のシミュレーションシミュレーションでは東京都心まで雪雲がかかるかギリギリのラインに変化しました。

これは、雪雲の発達のトリガーとなっていた上空3000m付近の気圧の谷の位置が東にずれ、雪雲の西側への拡大が抑えられたためです。

予測としてはわずかな差ではありますが、東京都心付近がちょうど雪の強まる境界付近になったため、実際の積雪としては大きな差につながりました。

11日(月・祝)も東京は雪予報

11日(月)に予想される雪も今回と同じような関東沖で低気圧が発生するパターンです。

直前まで予測にブレが生じるおそれがありますので、できるだけ最新情報をご確認ください。

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