関東地方で「春一番」発表 去年より8日遅く
2019/03/09 17:40 ウェザーニュース
気象庁は9日、関東地方に春一番が吹いたと発表しました。去年に比べて8日遅い発表となります。
今日の関東地方は、南風が強まり、気温も昨日に比べて大きく上昇しました。東京では13時57分に最高気温16.9℃(平年比+4.1℃)と4月上旬並となったほか、17時前には最大瞬間風速14.3m/sの強い風が吹きました。
各地の風の状況
日本海を発達しながら進んだ前線を伴った低気圧に向かって強い南風が吹き込み、最大風速は東京で◯m/s、横浜で10.7m/s、千葉で14.3m/sを観測。春一番発表の目安となる8m/sを上回っています。
すでに前線が抜け、風が北寄りに変わってきました。昼間は気温が上がって、春本番を思わせる陽気になるものの、夜は寒気の南下で気温がぐっと低下。北風がさらに強まってきますので、寒さが増してきます。朝と夜の体感が大きく変化しますので、服装に工夫をしましょう。
春一番とは?
春一番は立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことを指し、地域によって定義に違いがあるものの、平均風速7~8m/sが一つの目安になります。
(地名) (基準)
九州南部 8m/s
九州北部 7m/s
四国 10m/s
中国 10m/s
近畿 8m/s
東海 8m/s
北陸 10m/s
関東 8m/s
※春一番は、立春から春分までの期間としているため、発生しない年もあります。
春一番は災害発生のリスクも
「春一番」という言葉の響きから、ウキウキした春を連想するかもしれません。ただ、春の嵐は
・雪崩
・海難事故
・火災
など…災害をもたらすこともあり、十分な警戒が必要です。
花粉飛散と明日からの寒さに注意
暖かい南からの風が強く吹くということは、花粉の飛散も増えることが予想されます。
花粉症の方はしっかり対策をした方が良さそうです。
また、明日8日(金)になると強い寒気が流れ込むため、今日7日(木)よりグッと気温が下がり真冬の寒さに逆戻りします。体調管理にご注意ください。