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インフル患者数は過去最多を更新 手洗いやマスクなど対策の徹底を

2019/02/01 13:43 ウェザーニュース

1日(金)に厚生労働省から発表された1月21日〜1月27日までのインフルエンザ発生状況によると、222.6万人にまで増加。一医療機関の患者数は57.09人となり、過去最多を更新したことが分かりました。

全国で推計約222.6万人

定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約222.6万人となり前週の推計値、約213.0万人から約10万人増加しました。

年齢別では、0~4歳が約26.9万人、5~9歳が約41.1万人、10~14歳が約29.0万人、15~19歳が約13.2万人、20代が約16.7 万人、30代が約21.3万人、40代が約23.6万人、50代が約17.6万人、60代が約15.1万人、70代以上が約18.2万人となっています。

また、今シーズンの累積の推計受診者数は約764.1万人となりました。
さらに、一医療機関(定点医療機関)の患者数は57.09人となりました。大流行した去年のピーク時を上回り、統計を取り始めた1999年以降過去最多を更新しました。

気温のアップダウンが大きい一週間に

31日(木)の雨で空気は潤ったものの、この先一週間は短い周期で天気が次々に変化。気温のアップダウンも激しいため、体調を崩しやすくなる恐れがあります。

十分な睡眠やマスクや手洗いなどのインフルエンザ対策もしっかりと行うようにしましょう。

感染予防として効果的な手の洗い方

横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長に、効果的な手洗い方法を伺いました。

インフルエンザ流行時は外出から戻ったら必ず手を洗うことが感染予防の基本になります。

「手術室に入る外科医はヒジから先の手をおよそ15分かけて洗いますが、そこまでしなくても、外出から戻ったら石鹸やハンドソープを使って1分間は手洗いしてください」(吉田院長)
石けんやハンドソープを使うと、手の表面の皮脂に付着しているウイルスも洗い落とせます。手洗い前の手にウイルスが100万個付着していたとすると、1分間の手洗いで数十個(約0.001%)に減らせることになります。ここまですれば、食事前やトイレの後は流水で15秒の手洗いで十分です。

参考資料など

厚生労働省HPより