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気象予報士が選ぶ、2月の空

2019/01/31 09:40 ウェザーニュース

日々、刻々と変化を続ける空。そんな様子を見続けているウェザーニュースの気象予報士が厳選した、2月の空の写真を紹介します。

2月は1年で最も寒い時期を乗り越えて、春に向かう月です。空の様子はまだまだ冬の特徴が強いですが、少しずつ変化も見られそうです。
>>2月の天気は?

太陽柱

2012年 北海道で撮影
太陽の光が、雲の中にある平らな氷の結晶で反射することで、太陽の光が上下に柱のように伸びて見える現象です。

季節を問わず見ることができますが、この時期は特に見えやすく、風が弱い日=天気が穏やかな日に表れやすくなります。

ちなみに、太陽柱と同じ現象は月や街明かりなどでも発生するようです。ダイヤモンドダスト(大気中の水蒸気が凍って降ってくる現象)でも見られるので、寒い地域にお住いの方は要チェックです!

ナミナミ雲(波状雲)やハロ

左)波打つように並んだ、ナミナミ雲・波状雲と呼ばれる特徴的な雲(2012)
右)薄い雲を通して光が輪を作る、ハロやアークと呼ばれる現象(2014年)
これらの現象は低気圧・前線が接近する場合に表れることが多く、天気が下り坂になっているサインと言われています。

もちろん2月じゃなくてもやってきますが、2月からは低気圧・前線が日本に与える影響が大きくなってくるため、さらに注目の現象と言えます。

特に2月は、寒気と暖気の力関係の影響で“南岸低気圧”と呼ばれる低気圧がやってきやすい時期。その名の通り「本州の南岸を進む低気圧」で、関東地方に大雪をもたらす要因になります。

ここで挙げた2枚の写真、それぞれが撮影された翌日(2012/2/29・2014/2/8)は、まさに南岸低気圧がやってきて、関東地方に雪を降らせました。

飛行機雲

2014年 大阪府で撮影
2月といえば、バレンタインデーですね。

「あの人のハートを射抜くんだ!」という女子の切実な(?)願いを後押しするかのような飛行機雲も、ナミナミ雲やハロ同様、低気圧の接近時に表れやすくなります。

そのため、長く伸びる飛行機雲が表れると天気が下り坂になることが多くなります。(写真の翌日も、南岸低気圧により関東地方で雪が降りました)

飛行機雲を見かけたら、ひそかに相々傘の準備をしてみては?