facebook line twitter mail

2月の天体イベント スーパームーンなどイベント内容盛りだくさん!

2019/02/02 17:40 ウェザーニュース

2019年2月はスーパームーンなど、貴重な天体イベントが盛りだくさんです!

>>2019年の天体イベント

金星と土星が大接近

19日(火)5時24分頃 南東の空(東京)
2月中旬ごろ、未明から明け方の南東の低空で明けの明星の金星と土星が大接近します。

最接近は2月19日(火)ごろで、約1度(満月2個分)の間隔まで近づきます。日の出1時間前の高度が15度ほどと低めなので、見晴らしの良いところで観察してみてください。金星と土星は、12月中旬にも夕方から宵の南西の空で大接近します。

今年最大の満月

2月20日(水)の満月は今年見える満月のうちで最大に。近年「スーパームーン」と呼ばれ注目されています。

月の公転軌道が楕円であるため月と地球との距離は約36万kmから40万kmの間で変化します。その最接近のタイミングと満月となるタイミングが近いと、月が大きく見えるというわけです。

今年の場合、前日19日(火)の18時3分頃に月が地球に約35.7万kmまで最接近し、約7時間後の20日(水)0時54分ごろにちょうど満月となります。

なお、今年最小の満月は9月14日(土)の満月で見かけの直径が約14%も変化します。
スーパームーンとは?
スーパームーンとは、もともと天文学の用語ではなく占星術の用語で、明確な定義はありません。

この言葉を広めたNASAの研究所の一つであるジェット推進研究所(JPL)のサイトでは、地球と月の距離が近いときに満月になると、平均的な満月よりも大きく、そして明るく見えるため、これをスーパームーンと呼ぶとしています。

NASAのサイトでも、地球と月の距離が◯km以内の満月という明確な定義はしていませんが、これまでの傾向から、概ね月と地球との距離が36万km以内の満月をスーパームーンとしているようです。

水星が見頃に

27日(水)18時19分頃 西の空(東京)
夕方の西の低空に見えている水星が、2月27日(水)に太陽から最も離れるため、見やすくなります。2月23日〜3月3日にかけて、東京では日の入り30分後の高度が10度を超えるので、西の空が開けたところで観測するようにしましょう。

このころの水星は、-0.8等〜0.5等とかなり明るく輝いていますが、明るさの残る黄昏時の西の空で見つけるのは少し難しいかもしれません。その場合は、双眼鏡などを使って観測するのも良さそうです。

月と木星が接近

28日(木)5時40分頃 南の空(東京)
2月28日(木)の未明から明け方、南東の空で月と木星が接近して見えます。

月と木星の右にはさそり座のアンタレスが、左下には土星や明けの明星の金星が見え、南東から南の空がにぎやかです。月と土星は3月2日(土)に大接近し、月と金星は翌3月3日(日)に大接近します。月が細くなりながら惑星の近くを通り過ぎていく様子を楽しんでください。月と木星の次回の接近は3月27日(水)です。

参考資料など

『天文年鑑(2019)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/