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日本海側に存在する2パターンの雪 「山雪型」と「里雪型」

2019/01/28 11:29 ウェザーニュース

日本海側に雪を降らせるパターンには「山雪型」と「里雪型」の2種類があります。

この2つの違いとは一体…?

山沿いや山間部で雪を降らせる「山雪型」

主に山沿いや山間部で雪を降らせる「山雪型」の時は、天気図が上の図のようになっています。等圧線は南北に伸び、まるでスイカのような縦じま模様が出現。
等圧線が混み合っているところは風が強いので、日本列島は強風に見舞われます。

また、寒気に注目すると、中心部分が日本海の北部あたりとそこまで南下していません。

海岸沿いや平地で雪を降らせる「里雪型」

一方、海岸沿いや平地で雪を降らせる「里雪型」の時の天気図は、等圧線がぐにゃぐにゃと曲がっています。
風は比較的弱いですが、問題は寒気です。

寒気の中心が日本海の中部や南部にまで南下してきます。

積乱雲がどこで発達するかが鍵

山雪型と里雪型では雪が降る場所が異なりますが、その理由は積乱雲にあります。

山雪型の場合、強い風とともに西の大陸からやってきた冷たい空気が、日本海上で水蒸気を蓄え積雲となります。
この積雲が山にぶつかることで上昇気流が生まれ、雪雲が発達。
その結果、山で雪を降らせる形となります。

ところが、里雪型の場合は上空に強い寒気があることで、日本海上ですでに雪雲が発達。
そのため、海岸沿いを中心に雪を降らせてしまうのです。

里雪型は人が多く住むところに雪をもたらすため、特に注意が必要です。

参考資料など

【参照・参考元】
木村龍治監修(2005)『よくわかる気象・天気図の読み方・楽しみ方』成美堂出版