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「寝床内気候」を整えれば寒い冬でもグッスリ快眠

2019/01/25 06:41 ウェザーニュース

「冬は手足が冷えているため、ベッドに入ってもなかなか寝付けない」「寒い朝は布団から出るのに時間がかかってしまう…」こんな経験はありませんか?特にこの季節は、熟睡しにくいという声を多く聞きます。

布団に入ったらすぐに深くグッスリ眠って、朝は目がスッキリさめてそのままシャキッと起きて行動できる!
実は、こんなふうに理想の眠り方をするためには「寝床内気候」に注意しましょう。

熟睡できないのは「寝床内気候」が整っていないから

「グッスリ眠ってスッキリ起きる人たちの多くは、『寝室の環境』にこだわっています」と話すのは、『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で睡眠コンサルタントの友野なおさん。

友野さんいわく、「寝室の空気の質や室温、照明など寝室そのものを快適な状態に保っておくのは当然ですが、『寝床内気候』についてこだわることで、より快適な眠りができるようになります」とのこと。

寝床内気候とは、布団のなかの温度や湿度のこと。つまり、眠るときに私たちのもっとも近い距離にある空間が、居心地のいい温度と湿度であることが大切になる、というわけです。

寒さを感じる夜にスムーズに眠りにつくことができないのも、朝起きたときに「疲れがとれていないな」と感じるのも、寝床内気候を整えることで改善が期待できるといいます。

布団のなかの「温度」と「湿度」に注目!

具体的に、寝床内気候を整えるために必要な条件を聞いてみました。

▼布団のなかの温度は約33℃前後
布団のなかの温度が、身体の表面から放射される熱の温度より少し低ければ、放射熱が布団に移り、眠りやすい状態になります。したがって、布団のなかの適性な温度は、体温より少し低めの約33℃前後といわれています。布団のなかが暖かすぎても熟睡のさまたげになることに気をつけましょう。

▼布団のなかの湿度は約50%
睡眠中に私たちがかく汗の量は「コップ一杯」ともいわれているほど。それがそのまま布団に移ると、布団のなかは湿気が多すぎる状態になり、寝苦しさにつながります。身体から蒸発した水分と寝室の空気の湿度の調整役を果たすのが布団の役割。「寝心地がいい」と感じる約50%前後を保っておくようにしましょう。

このように適性な寝床内気候を保つためにも、寝巻きや寝具、エアコンで温度や湿度を調整することをおすすめします。冬はなかなか布団から出たくない季節ですが、寝床内気候を整えて、ヘルシーな睡眠習慣を身につけましょう!