アメリカで皆既月食を観測
日本でもスーパームーンは観測可能
2019/01/21 14:23 ウェザーニュース
日本時間21日昼頃、アメリカ大陸やヨーロッパの一部では、満月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食が観測されました。
月と地球の距離が近いため、いつもより大きく見える満月「スーパームーン」の皆既月食ということで、現地では「スーパーブラッドムーン」や「(1月の月を「ウルフムーン」と呼ぶことから)スーパーブラッドウルフムーン」と呼ばれて盛り上がっていました。
次に地球上で皆既月食が起こるのは、2021年5月26日で、日本でも観測可能です。
日本でもスーパームーンは観測可能
アメリカ大陸で皆既月食となったスーパームーンは、このあと日本時間の夕方頃に東の空に昇ってくるので、日本でも観測することができます。
残念ながら、日本では赤銅色の月を見ることは出来ませんが、いつもより大きく、また一際明るく輝く満月をお楽しみください。
気になる天気は?
冬型の気圧配置となるため、関東や西日本の太平洋側を中心に広い範囲でお月見を楽しめそうです。また、日本海側のエリアは雲が多めながらも、雲の切れ間や雲越しから観測のチャンスは十分にありそうです。
一方で、難しいのは新潟〜北日本の日本海側のエリアと沖縄。寒気などの影響で厚い雲に覆われるため、観測にはあいにくの天気となる見込みです。
1月21日の満月はスーパームーン?
《2019年の満月時の地球と月の距離》
1月21日…約357,700km
2月20日…約356,800km
日本で2019年のスーパームーンというと、一般的には2月20日の1年で最も大きい満月を指します。
ただ、1月と2月の満月と比べると、地球と月との距離がそれほど変わらず、共にいつもの満月よりも大きく明るく見えるため、NASAのサイトでは1月の満月もスーパームーンとして紹介されています。
満月の瞬間は日本時間1月21日(月)の14時16分のため、日本では1月21日の夕方に昇ってくる月がスーパームーンということになります。
スーパームーンの満月は、1年で最も小さい満月に比べて、約14%大きく、最大で約30%ほど明るく見えると言われています。ぜひ当日の月に注目するようにしましょう。
アメリカ大陸では皆既月食に
アメリカ大陸やヨーロッパの一部では、現地時間の1月20日〜21日の夜に、スーパームーンが真っ赤に染まる皆既月食が起こります。そのため、現地では「スーパーブラッドムーン(Super Blood Moon)」として、デレビやインターネット等のメディアで大きく取り上げられています。
日本では昨年1月31日にスーパームーンの皆既月食が見られましたが、今回は残念ながら日本から見ることはできません。
また、次に地球上で皆既月食が起きるのは2021年5月26日で、しばらくは世界中のどの地点でも赤銅色の月を見ることはできません。
皆既月食のスケジュールは日本時間では下記のようになるため、興味のある方はインターネット中継等でご覧下さい。
【皆既月食のスケジュール】
部分食始め…12時33分ごろ
皆既食始め…13時41分ごろ
皆既食最大…14時12分ごろ
皆既食終わり…14時43分ごろ
部分食終わり…15時50分ごろ
(※いずれも日本時間)