facebook line twitter mail

アメリカ大陸で皆既月食 生中継でリアルタイムにお届け

2019/01/21 08:53 ウェザーニュース

■特設ライブカメラの映像を
 12時30分頃より配信開始


▼特設ライブカメラ
@アメリカ・テキサス州


日本時間の1月21日の昼過ぎから、アメリカでスーパームーンが真っ赤に染まる皆既月食に。神秘的な月の様子を生中継します。

日本では昨年1月31日にスーパームーンの皆既月食が見られましたが、今回は残念ながら日本から見ることはできません。

皆既月食のスケジュールは日本時間では下記のようになるため、興味のある方は生中継の様子を是非、御覧ください。

【皆既月食のスケジュール】
部分食始め…12時33分ごろ
皆既食始め…13時41分ごろ
皆既食最大…14時12分ごろ
皆既食終わり…14時43分ごろ
部分食終わり…15時50分ごろ
(※いずれも日本時間)

皆既月食の仕組み

地球や月というのは、自ら光を放っているわけではなく、太陽からの光を反射することで、光輝いています。
太陽に照らされると、私たちの足元に影ができるように、地球にも影ができます。

この太陽と反対方向に伸びた地球の影の中に月が入ると、地上からは月が欠けたように見えます。これが月食です。
月食は太陽、地球、月が一直線に並んだ「満月の時」に見ることができます。

しかし、満月のたびに毎回月食が起こるわけではありません。
というのも、図のように地球の通り道に対して、月の通り道は、ちょっとだけ傾いています。
これにより、普段は地球の影から外れた場所で満月になることが多いのです。

月が赤く見える秘密は光の性質

皆既月食の時に見える月は、なんとも不思議な赤い色をしています。
一体なぜ、赤く見えるのでしょうか?

太陽の光というのは、赤や青など色(波長)の異なる様々な光を含んでいます。
そんな太陽の光が地球の周りにある大気を通過する時、波長の短い青い光は散乱してしまいます。

しかし、波長の長い赤い光は散乱されにくく、大気を通過することが可能です。
これが大気中で屈折することで地球の影の中に入り込み、赤い光が月を照らすことで、赤く見えるのです。
これはいわば、夕日が赤く見える原理と同じです。

徐々に普段見ている月の姿とちょっと変わった様子をぜひお楽しみください。