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三浦雄一郎さん 南米最高峰アコンカグア登頂を断念

2019/01/21 07:58 ウェザーニュース

日本時間21日未明、南米最高峰のアコンカグア山頂へ向けて登山中の三浦雄一郎さんでしたが、チーム・ドクターの判断により、登山活動が中止となりました。

三浦雄一郎さんは、世界7大陸最高峰スキー滑降挑戦最後の山として、33年前の1985年53歳の時に登頂、スキー滑降を成功させています。

今回はプロスキーヤーで息子でもある三浦豪太さんらと、アコンカグア登頂とスキー滑降を目指していました。

86歳にとって肉体的・生理的に負担かかっていた

プラザ・コレラキャンプ地の様子
1月18日にノーマル・ルート側のプラザ・コレラ(6000m)のキャンプまで到達し、2日間天候状態を待つために滞在をしていました。
しかし、この6000mという高度での長時間にわたる生活が、86歳にとって肉体的・生理的に負担がかかってきているとの判断で、ドクターストップとなりました。

三浦雄一郎さんは、明るく元気な様子

ベースキャンプ地での様子
三浦雄一郎さん本人も、「僕自身、大丈夫だと、頂上まで行けるという自信はありましたけど、やはり周りでみての状況、特にチーム・ドクターの先生の判断ということでそれに従うということにいたしました」と電話でお話ししていたそうです。

ただ、キャンプから事務所へかかってきた衛星電話の三浦雄一郎さんご本人の声は、極めて明るく元気な様子だったとのことでした。

アコンカグア山とは?

アコンカグア山
アコンカグア山は、南米大陸最高峰で標高は6962メートル。富士山の約2倍弱で、酸素濃度は平地の約40%です。
アジア(ヒマラヤ・カラコルム)以外で世界で一番高い山です。
場所は、南米大陸のチリとアルゼンチン国境付近(アルゼンチン国内)にあります。南緯32.7度 西経70度で、日本では九州の熊本とほぼ同じ緯度になります。

アコンカグア山の登頂成功確率は約30%(100人入山して登頂出来るのは30人程度)と登頂成功率の低い山とされています。