身体を覆う皮膚に大切な水分調整
冬になるとひびやあかぎれ、強いかゆみ、ひどい湿疹などの肌トラブルで駆け込む患者さんが増えるといいます。なぜ、冬は肌にとって厳しい季節なのでしょうか?
「気温の低くなる冬は血行が悪くなりがちです。また、皮膚の透明感や防御力を保つにはたっぷりの水分量が欲しいところですが、実は多すぎても少なすぎても問題です。空気が乾燥していると、そのコントロールが難しくなります」(野村先生)
肌は、人のからだを覆う器官であり、細菌などの異物の侵入や外部の刺激から身体を守り、水分の蒸散を防ぐなどの役割を持ちます。ところが、乾燥や肌が生まれ変わるターンオーバーサイクルの乱れにより、外部からの刺激に弱くなり、かゆみや肌荒れなどのトラブルにつながるのです。
「冬は気温が低いので、“湿度40%”でも空気中の水分量は相対的に少なくなります。肌がより乾燥しやすいと言えます」(野村先生)
空気の湿り具合を示すのに、ふだん“湿度”という表現を使っていますが、これは「相対湿度」のこと。相対湿度とは、そのときの気温における飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量の比率です。気温が高い方が空気はより多くの水蒸気を含むことができるため、“湿度40%”といっても空気に含まれる水蒸気量は、他の季節と比べ冬は少ないのです。
「気温の低くなる冬は血行が悪くなりがちです。また、皮膚の透明感や防御力を保つにはたっぷりの水分量が欲しいところですが、実は多すぎても少なすぎても問題です。空気が乾燥していると、そのコントロールが難しくなります」(野村先生)
肌は、人のからだを覆う器官であり、細菌などの異物の侵入や外部の刺激から身体を守り、水分の蒸散を防ぐなどの役割を持ちます。ところが、乾燥や肌が生まれ変わるターンオーバーサイクルの乱れにより、外部からの刺激に弱くなり、かゆみや肌荒れなどのトラブルにつながるのです。
「冬は気温が低いので、“湿度40%”でも空気中の水分量は相対的に少なくなります。肌がより乾燥しやすいと言えます」(野村先生)
空気の湿り具合を示すのに、ふだん“湿度”という表現を使っていますが、これは「相対湿度」のこと。相対湿度とは、そのときの気温における飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量の比率です。気温が高い方が空気はより多くの水蒸気を含むことができるため、“湿度40%”といっても空気に含まれる水蒸気量は、他の季節と比べ冬は少ないのです。
快適な湿度はどれぐらい?
では、肌のためにはどのぐらいの湿度を保つのがよいのでしょうか?
「湿度50-60%ぐらいです。湿度が高すぎても汗や蒸れにより肌本来の働きが悪くなる恐れがあります。加湿しすぎた室内に慣れた肌が、乾燥した外気との差に耐えられず乾燥してしまうこともあります。
また、カビやダニが増えやすくなり、カビによるアレルギーを引き起こしてしまうことも考えられます。加湿器などを適切に利用して、乾燥や過加湿にならないよう、湿度を調整しましょう。就寝時なら、濡れタオルを1枚干しておくのもお薦めです」(野村先生)
乾燥対策として、特に肌荒れしやすい手足はハンドクリームなどでこまめに保湿し、手袋や靴下を使うようにしましょう。乾燥するのは、顔や手足だけではありません。お湯やせっけんで皮脂が奪われる入浴後など、全身の保湿を忘れずに行います。
「肌に直接触れる肌着にも気をつけたいものです。柔らかく、チクチクせず肌を乾燥から守ってくれる綿や絹など天然繊維のものを選ぶようにしましょう」(野村先生)
カサつきだけでなく、かゆみも肌が乾燥しているサイン。早めにケアをして、悪化させないようにしましょう。
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「湿度50-60%ぐらいです。湿度が高すぎても汗や蒸れにより肌本来の働きが悪くなる恐れがあります。加湿しすぎた室内に慣れた肌が、乾燥した外気との差に耐えられず乾燥してしまうこともあります。
また、カビやダニが増えやすくなり、カビによるアレルギーを引き起こしてしまうことも考えられます。加湿器などを適切に利用して、乾燥や過加湿にならないよう、湿度を調整しましょう。就寝時なら、濡れタオルを1枚干しておくのもお薦めです」(野村先生)
乾燥対策として、特に肌荒れしやすい手足はハンドクリームなどでこまめに保湿し、手袋や靴下を使うようにしましょう。乾燥するのは、顔や手足だけではありません。お湯やせっけんで皮脂が奪われる入浴後など、全身の保湿を忘れずに行います。
「肌に直接触れる肌着にも気をつけたいものです。柔らかく、チクチクせず肌を乾燥から守ってくれる綿や絹など天然繊維のものを選ぶようにしましょう」(野村先生)
カサつきだけでなく、かゆみも肌が乾燥しているサイン。早めにケアをして、悪化させないようにしましょう。
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