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1月の天体イベント 流星群など内容盛りだくさん!

2019/01/03 15:04 ウェザーニュース

2019年スタート!1月は1年最初の月にふさわしい、煌びやかな天体イベントが盛りだくさんです!

>>2019年の天体イベント

しぶんぎ座流星群が極大

4日(金)4時頃 北東の空(東京)
極大時刻は4日(金)昼の11時ごろと予測されています。しぶんぎ座流星群は極大時刻の前後数時間に活動が集中するため、4日(金)の夜明け前ごろに一番多くの流れ星が見られそうです。

また、新月2日前で、月明かりの影響がない好条件で観測できます。空の条件の良いところでは4日(金)明け方に1時間あたり最大30個程度と、空が明るいところや視界が開けていないところで実際に見えるのは7個ほどと予想されます。

部分日食

6日(日) 南東〜南の空(東京)
1月6日(日)の朝から昼ごろにかけて、日本全国で部分日食が見られます。日本で日食が見られるのは2016年3月9日の部分日食以来となります。

各エリアの部分日食の日程

北東の地域ほど欠け具合が大きく、継続時間が長くなり、札幌では最大食分0.54(太陽の直径の54%が隠される)で継続時間は約3時間、東京では0.42で3時間弱、福岡では0.32で約2時間半となります。現象が起こる時刻や食の継続時間、太陽の高さなどは場所により異なるので、事前にご確認ください。

なお、今年は12月26日(木)にも部分日食が見られます。同一年内に日本国内で2回日食が起こるのは1992年1月と12月以来(1年以内では2011年6月と2012年5月以来)となります。

スーパームーン
海外では皆既月食に

2019年に最も大きく見える満月は2月19日〜20日にかけての月ですが、1月21日の満月も地球と月の距離が36万km以下で大きく見えるため、NASAのサイトではスーパームーンとして扱っています。

スーパームーンは天文学の用語ではないため明確な定義はありませんが、この言葉を一般に広めたNASAのサイトでは、地球と月の距離が36万km以下の満月という基準を用いているようです。

満月の時間が21日の14時16分のため、日本では満月の瞬間を見ることはできませんが、21日(月)夕方頃に昇ってくる月に注目しましょう。

満月の瞬間をむかえる時に月を見ることができるアメリカ大陸やヨーロッパの一部では、皆既月食を観測することができます。

1月の満月はウルフムーン

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。1月は、「真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠え」にちなんで名付けられています。

参考資料など

『天文年鑑(2019)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/