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ロシア・カムチャッカ シベルーチ火山が噴火 噴煙は約12000mにも

2018/12/30 12:53 ウェザーニュース

ウェザーニュースとKVERTが共同設置した火山カメラによると、今日30日(日)日本時間9時45分頃、ロシアのカムチャッカ半島にあるシベルーチ火山(SHIVELUCH 3283m)が噴火し、一時的には噴煙が火口から約12000mまで上がりました。
噴煙は火山から北東と西南西方向に流れています。

シベルーチ火山は噴火活動が続いている火山で、昨日までも小規模な噴煙を上げる噴火を続けていましたが、今回は大きな規模の噴火となっています。

気象衛星画像にも映るほどの大きな規模の噴火

今回の噴火は、規模が大きく噴煙も高くまであがったため、ひまわり8号の気象衛星画像でもその様子が捉えられています。

航空機の運航に影響のおそれ

KVERTカムチャツカ火山観測所によると、今後も最大32800~49200フィート(10000m~15000m)の高さまで噴火が発生する可能性があり、国際航空機に影響を与える可能性があります。

噴火により多量の火山灰が大気中に放出されたことにより、航空機が火山灰を吸い込みエンジンの出力停止してしまうなど、運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあるため、航空向けカラーコードが、4段階中最も上のランクであるRedに引き上げられました。

国際線の航空機は通常、高度1万〜1万3千メートルを巡航するため、上空を通過予定の航空機もルートの迂回等の影響が出る可能性があります。
カムチャッカ付近はアジアと北米を結ぶ重要な国際航路になっているため、影響が心配されます。

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