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三浦雄一郎さんが目指す南米最高峰 気象のプロが語る、待ち受ける試練とは

2019/01/20 14:18 ウェザーニュース

2019年1月、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんと息子である豪太さんが、アコンカグア登頂とスキー滑降を目指します。

三浦雄一郎さんご自身は、世界7大陸最高峰スキー滑降挑戦最後の山として、33年前の1985年53歳の時に登頂、スキー滑降を成功させています。

アコンカグア山とは?

アコンカグア山
アコンカグア山は、南米大陸最高峰で標高は6962メートル。富士山の約2倍弱で、酸素濃度は平地の約40%です。
アジア(ヒマラヤ・カラコルム)以外で世界で一番高い山です。
場所は、南米大陸のチリとアルゼンチン国境付近(アルゼンチン国内)にあります。南緯32.7度 西経70度で、日本では九州の熊本とほぼ同じ緯度になります。

アコンカグア山の登頂成功確率は約30%(100人入山して登頂出来るのは30人程度)と登頂成功率の低い山とされています。
これは、気象が非常に大きく関係しています。

ビエント・ブランコと呼ばれる猛烈な暴風

ビエント・ブランコをもたらす寒冷前線の北上
季節は日本の真逆となっており、今はちょうど真夏。今回、三浦さんがチャレンジする1月は、1年間の中でも登山シーズンにあたります。しかし、中緯度の偏西風帯の高所では西風が強く吹くことが多く、風の弱まる時期の見極めが特に大事です。

中でも、ビエント・ブランコ(Vient Blanco)と呼ばれる、アンデス地方特有の悪天候が脅威とされています。

アルゼンチン南部から寒冷前線が北上する際は、一時的に吹雪となります。(日本がある北半球では寒気は北からやってきますが、アコンカグア山がある南半球では寒気は南からやってきます。)
前線通過後の強い気圧変化と下降気流によって、アンデス山脈の東側(風下)で、風速50m/sの暴風になることもあり、行動困難に陥ってしまう恐ろしい現象。登山をする際には、この暴風を絶対に回避しなければならず、見逃しが許されません。

遠征スケジュール

©ミウラ・ドルフィンズ
2019年1月
◆2日
日本出発

◆3日
アルゼンチン メンドーサ着

◆4日〜8日
ラス・クエバにて高度順応 3170m

◆9日
アコンカグア山ベースキャンプ プラサ・アルヘンティーナ入り  4200m

◆10日〜15日
高度順応 & ルート偵察 4200m〜5850m

◆16日
ベースキャンプ → モレーン・キャンプ登攀 4500m

◆17日
BC → アメギノ峠(サポート隊徒歩)

◆18日
BC(ヘリ) → 5580m地点で合流(雄一郎) → 5870mキャンプ

◆19日
5870mキャンプ → ピエドラス・ブランカス 6100m
→21日にかけてキャンプコレラにて待機 5950m
※22日までは強風が続く予報のため、日程を1日後ろにずらして23日に登頂を延期することになりました。以下の日付は修正済みです。

◆21日
キャンプコレラ → インディペンデシア 6380m
※風が収まる予報の午後に移動開始

◆22日
インディペンデシア → ラ・クエバ 6660m

◆23日
ラ・クエバ → 山頂 6961m → ラ・クエバ 6660m

◆24日
ラ・クエバ → キャンプコレラ 5950m

◆25日
キャンプコレラ → ニド・デ・コンドレス 5500m
(スキー滑降の予定)

◆26日
ニド・デ・コンドレス→ムラBC(ヘリ) → オルコネス → (車)メンドーサ 700m

◆27日
メンドーサ