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日本が亜熱帯に? 2018年は太平洋高気圧の強さが目立つ1年

2018/12/31 11:14 ウェザーニュース

豪雨、台風、猛暑など記録的な気象現象が起こった2018年の日本列島。
様々な要因があるなかで、特に目立ったのが「太平洋高気圧の強さ」でした。

太平洋高気圧が例年より勢力拡大

2018年と平年の太平洋高気圧
平年では沖縄が梅雨入りする5月後半から日本の南海上まで勢力を広げる太平洋高気圧ですが、今年は冬の間から時々日本の南海上に姿を見せ、5月には台湾から先島方面まで広がってきました。

盛夏期の8月は平年より大きく北に勢力を移しています。秋になって衰退はしたものの、10月の段階でも平年より大きく西に張り出して、小笠原近海まで勢力を残しました。


夏の高気圧が早い段階から勢力を拡大したことで、関東は統計開始以来初めて6月中に梅雨明けが発表。

高気圧の大陸の気圧の谷に挟まれる形になった西日本は、非常に湿った空気が大量に流れ込んで豪雨となりました。
逆走した台風21号
その後、北に大きく位置を変えた高気圧の南側を回る形で、台風12号は西へ”逆走”しました。

そして夏はこの太平洋高気圧に、大陸からのチベット高気圧が加わって”災害級の猛暑”。一時的に高気圧が勢力を弱めた8月後半から9月は高気圧の縁を回り込む形で台風が立て続けに日本を襲っています。秋以降も平年より強い勢力を維持したことで寒気の南下が阻害され、北海道は記録的に遅い初雪となりました。

今年は東京が高知のような暖かさに

今年のエリア別の気温変化を見ていくと、1月後半から2月にかけて平年を大きく下回ったものの、その後は平年を上回る時期が多く、1年を通しての気温は記録的な高さになっています。年平均気温は12月25日までの集計で、東北や東日本を中心に観測史上1位を超える水準。仙台は宇都宮、東京や名古屋は高知の平年値に近い数字です。

東京の1年間の日平均気温を見ても、7割に当たる247日が平年よりも高くなりました。

こうした傾向は2018年特有のものなのか、温暖化の進行による継続的なものなのかは、引き続き注視していく必要があります。
>>数多くの災害・異例な現象が目立った2018年