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2019年の主な天文現象 全国で観測可能な日食が2回

2018/12/27 11:00 ウェザーニュース

2018年も残すところあと数日。今年の天文現象を振り返ると、1月と7月に日本で観測できた皆既月食や、15年ぶりに地球に大接近した火星、季節毎の夜空を彩った流星群など、私達を大いに楽しませてくれました。

ここからは2019年に日本で観測できる主な天文現象を紹介します。気になる現象がある方は、ご自身のカレンダーに日付を記録して見逃さないようにしましょう。

日食・月食

2019年は日食が3回、月食が2回あり、そのうち日本で過程の一部でも観測できるのは、日食2回、月食1回となります。

【1月6日(日) 午前:部分日食】
全国で観測が可能で、日食の開始時刻は観測場所によって異なりますが、大体8時40分頃から欠け始めます。

日本では北日本ほど大きく欠け、札幌では食分0.539(面積比0.423)、東京では食分0.42(面積比0.299)、福岡では食分0.318(面積比0.2)となります。

肉眼で太陽を見るのはとても危険なので、観測を予定している方は、必ず日食グラスを準備するようにしましょう。

【7月17日(木)明け方:部分月食】
日本では明け方頃に九州や沖縄を中心に欠けた月を見ることができますが、途中で月が沈んでしまうため、部分月食の全行程を見ることはできません。また、近畿より東のエリアでは月食が始まる前に月が沈んでしまうため、欠けた月を見ることはできません。

【12月26日(木)午後:部分日食】
全国で観測が可能で、日食の開始時刻は観測場所によって異なりますが、大体14時15分頃から欠け始めます。

日本では南のエリアほど大きく欠け、札幌では食分0.265(面積比0.155)、東京では食分0.389(面積比0.27)、那覇では食分0.474(面積比0.359)となります。

中東からインド、インドネシアなどの地域では、金環日食を観測することができます。

月関連

【1月21日(月):スーパームーン】
2019年に最も大きく見える満月は2月19日〜20日にかけての月ですが、1月21日の満月も地球と月の距離が36万km以下で大きく見えるため、NASAではスーパームーンとして扱っています。

スーパームーンは天文学の用語ではないため明確な定義はありませんが、この言葉を一般に広めたNASAでは、地球と月の距離が36万km以下の満月という基準を用いているようです。

満月の時間が21日の14時16分のため、日本では満月の瞬間を見ることはできませんが、21日(月)夕方頃に昇ってくる月に注目しましょう。

満月の瞬間をむかえる時に月を見ることができるアメリカ大陸やヨーロッパの一部では、皆既月食を観測することができます。

【2月19日〜20日明け方:スーパームーン(2019年最大の満月)】
今年の2月の満月は2月20日ですが、満月の瞬間が2月20日0時54分なので、19日(火)から20日(水)にかけての月がスーパームーンとなります。20日(水)の夕方に昇ってくる月ではないので、ご注意下さい。

【9月13日(金):中秋の名月】
9月23日の「秋分」より前の新月の日(8月30日)を1日目として、15日目にあたる9月13日(金)に昇る月が、2019年の中秋の名月となります。

主な流星群の極大日

1月4日(金)    しぶんぎ座流星群
4月23日(火)  こと座流星群
5月6日(月)    みずがめ座η流星群
7月30日(火)  みずがめ座δ流星群
8月13日(火)  ペルセウス座流星群
10月22日(火)  オリオン座流星群
11月12日(火)  おうし座北流星群
11月18日(月)  しし座流星群
12月15日(日)  ふたご座流星群