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【週刊地震情報】富山県を震源とする震度3の地震

2018/12/23 13:52 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は引き続き少なめで経過。震度3以上の地震は2回に留まっています。(12月17~22日の集計)

富山県東部で震度3

20日15時58分頃、富山県東部を震源とするM4.2の地震が発生し、富山県の上市町と立山町で震度3を観測。富山市内でも震度2の揺れを感じました。

富山県内を震源とする地震はそれほど多くはなく、今回に近いエリアでのM4以上の地震は2011年10月6日まで遡ります。1923年以降の統計でも、M5を超える地震が数回あった程度で、歴史的にも大きな地震は知られていない地域です。

富山県で大きな被害があった地震としては、1858年の飛越地震(震源は岐阜県の富山県境付近)と1586年の天正地震(詳しい震源は不明)があげられます。

ただ、砺波平野断層帯など、いくつかの活断層は知られている上、隣県で発生した地震の影響を受ける可能性もあります。最近、富山県内で震度5弱以上の地震を観測したのは2007年3月25日の能登半島沖地震でした。

カムチャッカ半島沖でM7.3

アメリカ地質調査所の地震マップ
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は4回発生しています。最も大きな地震は日本時間の21日未明にカムチャッカ半島沖で発生したM7.3の地震です。震源が16kmとやや浅かったため、周辺地域に津波発生の可能性があると情報が発表されましたが、実際に被害を及ぼすような津波の観測はありませんでした。

カムチャッカ半島沖は太平洋プレートと北米プレートの境界で世界でも有数の地震多発エリアです。今回の震源からは少し離れますが、1952年にはM9.0の地震が発生し、日本にも津波被害を及ぼしたことがありました。