暖房便座ONにしている人が7割以上!
今冬は暖冬傾向のため、12月に入っても暖かい日が続いていましたが、先週末から冬型の気圧配置が強まり一気に冬本番の寒さとなりました。このタイミングで便座をONにする人が多いのでは? ということで、ウェザーニュースでは12月9日(日)に「トイレの便座、暖かくした?」というアンケートを実施しました(回答:9123人)。
結果をみると、「すでにONにしていた」が64%、「この週末ONにした」が8%で、合計72%の人が便座を暖かくしているようです。回答者のコメントを見ると、11月頃からONにする人が多く、思った以上に早い時期から便座の「ヒヤッと」でショックを感じている人が多いようですね。
結果をみると、「すでにONにしていた」が64%、「この週末ONにした」が8%で、合計72%の人が便座を暖かくしているようです。回答者のコメントを見ると、11月頃からONにする人が多く、思った以上に早い時期から便座の「ヒヤッと」でショックを感じている人が多いようですね。
またエリア別の結果をみると、「この週末にONにした」を含めほとんどのエリアで7〜8割の人が、すでに便座を暖かくしているようです。ただし九州はやや低く5割程度、沖縄は3割程度となっています。
暖房便座にかかる電気代
では、暖房便座を温めるのにどれぐらいのコストがかかっているのでしょうか? 電気製品にかかっている電気代を知るには消費電力量(ワット数)をまず割り出す必要があります。
そこで、国内主要3メーカーの代表的な機種の年間消費電力量に全国家庭電気製品公正取引委協議会が定めた電力料金目安単価の27円/kWhをかけ、それぞれ、年間、1ヵ月当たり、1日当たりに換算したのが次の表です。
そこで、国内主要3メーカーの代表的な機種の年間消費電力量に全国家庭電気製品公正取引委協議会が定めた電力料金目安単価の27円/kWhをかけ、それぞれ、年間、1ヵ月当たり、1日当たりに換算したのが次の表です。
1日10円ちょっと、1ヵ月で300~400円がかかっている計算です。もちろんこれは、メーカーのカタログ上の数値であり、使用する環境によって実際のコストは変化します。
とはいえ、暖房便座に年間4000円前後の電気代が暖房便座にかかっていることがわかりました。ばかにできない額です。
次に、節電の方法について考えてみましょう。
とはいえ、暖房便座に年間4000円前後の電気代が暖房便座にかかっていることがわかりました。ばかにできない額です。
次に、節電の方法について考えてみましょう。
暖房便座の電気代を節約する方法
フタを閉める
便座のフタを使用時以外、常に閉めることによって中に熱がこもってサーモスタットが働き、便座を温めるための消費電力を抑えることができます。
資源エネルギー庁の「家庭の省エネ大事典」によると、常にフタを閉めた状態とあけっぱなしの状態では、年間で34.9kWhの違いがでるそうです。先ほどの計算に当てはめれば年間942円の節約ということになります。
設定温度を弱にする
暖房便座はだいたい30~40℃ぐらいの間で温度調節できるようになっています。仮に、弱・中・高の三段階設定になっている場合、中から弱に一段階設定温度を下げることによって、年間26.4kWh(「家庭の省エネ大事典」より)、金額に換算して年間712円の節約になります。
使わないときは切る
暖房便座の中には、タイマーによって自動で電源をON・OFFできる仕様になっているものがあります。たとえば、夜間や家に誰もいない昼間など、使わない時間帯には自動で暖房便座の電源が切れるように設定しておけばいいわけです。
先ほどの表でいうと、C社の製品の場合でタイマー節電機能を使った場合は年間の電力使用量は112kWhになり、節電機能を使わない場合に比べ年間1242円の節約になります。
使うときだけ電源を入れる
あるメーカーの調査によると、4人家族の家庭の場合でトイレの平均使用時間は1日24時間中たった50分しかないそうです。23時間は誰も使っていないのに電源が入っているわけで、タイマー節電で8時間節電しても残りの15時間は無駄に温めていることになり、これではもったいない。
理想から言えば、使うときにだけ電源が入っていればいいわけですが、暖房便座を使いたい冬季などは特に、温まるまで少なくとも数分かかるので、急いでいるときにはとても間に合いません。
そこで、最近の暖房便座の新機種の中には学習機能付きのものが登場しています。1日のうちで誰も使用しない時間帯を割り出し、自動的に電源を切ってくれるというすぐれもの。この機能を使えば電気代が従来機種の1/3~1/4に大幅ダウンされるそうです。
参考資料など
資源エネルギー庁「家庭の省エネ大事典」(https://www.eccj.or.jp/dict/)