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関東で“接地逆転層” 昼近くになっても解消せず

2018/12/11 11:45 ウェザーニュース

今朝は関東各地で今季一番の冷え込みになりました。放射冷却現象の強まりにより、地上付近の気温が下がったことで、冷たく重たい空気が地面近くに滞留し、接地逆転層が形成されました。

接地逆転層とは

通常、空気の層は、地表に近いほど気温が高く、上空に向かうほど低くなっています。

しかし、朝の冷え込んだ空気は重いので下に沈み込み、地面に接したほんの数百mの層だけ気温が低く、その上空の気温が高いという「逆転した状態」になることがあります。

これが接地逆転層です。

昼近くなっても逆転層が残ったまま

放射冷却が強まる日は晴れて、日差しが出るとともに逆転層は解消されるのですが、今日は雲が増えて気温の上昇が鈍く、東京都心は11時の段階でも6℃ほどしかありません。

このため、昼近くなっても逆転層が残ったままです。冒頭の写真(東京港区から届いたもの)を見ても、遠くの山の稜線ははっきり見えるのに、麓のあたりは白っぽく霞んでいる様子がわかります。

今日は午後にかけても気温の上昇は見込まれませんので、低気圧の接近による雨で逆転層が解消されることになりそうです。
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