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【週刊地震情報】2018.12.09 福島県沖で再び最大震度4の地震

2018/12/09 12:59 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は先週に比べるとやや少なくなりました。震度3以上の回数はほぼ同じ水準です。(12月3日~8日の集計)

国内:福島県沖で再び最大震度4の地震

8日(土)10時58分頃、福島県沖を震源とするM5.1、深さ40kmの地震が発生しました。この地震で福島県いわき市と田村市で震度4、福島県の広い範囲や茨城県の一部で震度3を観測しています。11月23日には今回の震源とほぼ同じ場所でほぼ同じ規模の地震が発生し、福島県の一部で震度4の揺れを感じたばかりでした。

東北の太平洋側は東日本大震災以降、地震活動の活発な状態が依然として続いています。福島県沖を震源とする震度4以上の地震は今年に入って今回が6回目です。時折震度5弱以上の揺れを観測するような地震も発生していますので、普段からの備えは欠かせません。

海外:ニューカレドニア沖でM7.5 最大で約70cmの津波発生

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は3回発生しています。3回はすべてニューカレドニア沖を震源とする地震です。最も大きな地震はM7.5。メカニズムは正断層型と解析され、震源が浅かったことから津波が発生しました。震源に近いニューカレドニアやヴァヌアツでは津波が観測され、ヴァヌアツのタンナ島では最大72cmを観測。気象庁は日本でも若干の海面変動(微弱な津波)の可能性があるとして、情報を発表しています。この地震や津波で大きな被害は報告されていません。

ニューカレドニアの沖は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に当たり、過去にも大きな地震が発生しています。今年8月29日には今回の震源のわずかに東でM7.1の地震が発生。ヴァヌアツで27cm、ニューカレドニアで26cmの津波を観測しました。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。