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お天気キャスター「蓬莱さん」が2018年を振り返る

2018/12/10 07:26 ウェザーニュース

2018年もあと3週間あまり。そこで、お天気キャスターの皆様に今年を総括していただきます。

今回は「情報ライブ ミヤネ屋」をはじめ平日の情報番組でイケメンキャスターの地位を築いている蓬莱さんに伺いました。

今年印象に残ったニュースは?

【1.台風21号】
生放送中に台風が大阪に直撃し、関空浸水、屋根瓦の飛来、街路樹の倒木などこれまで見たことのない光景を目の当たりにしながら情報を伝えました。

【2.平成30年7月豪雨】
どうすれば気象予報士が持っている危機感がダイレクトに伝わるのか考えさせられました。
できたこともあれば、できなかったこともあり、これを必ず今後の教訓とすると心に誓い、悔しさがいっぱいの出来事です。

【3.台風12号】
平成30年7月豪雨の後に襲来した台風で、東から西へと、関東から九州へ「逆走した」台風でした。
2016年以来、逆走台風は統計史上2回目。熱海のホテルの窓ガラスが波で割れるなど被害がでましたが、こういう進路が今後は珍しくなくなるのでしょうか?

今年を振り返ると、どんな年でしたか?

6月の大阪北部地震に始まり、滋賀県で竜巻、関東甲信で最も早い梅雨明け、平成30年7月豪雨、逆走台風、記録的猛暑、秋台風(非常に強い勢力)が関西に立て続けに襲来と4ヶ月くらいとてつもなく忙しすぎて、天気のこと以外の記憶があまりないです。

関西で天気を伝えている人間にとっては、今年は災害の多い年でした。

さらには、師走に入っても近畿を含め各地で12月として観測史上初めて「夏日」となり、最後まで異常な年でした。

これらの異例の状況は「この気圧配置で観測史上1位を更新するのであれば、今後もさらに更新することはあるのではないか」と思います。

近年この極端な現象をもたらす悪条件が「たまたまそろう」ことがあまりにも多すぎると感じています。

何かイカサマがあるのではないかと勘ぐりたくなるぐらい。。

地球温暖化なのか都市化なのか、それとも太陽活動か海洋変動か。多角的に最新の情報を得る必要があると思っています。

今年出演されてきた中で、言っていい裏話があれば..

ハロウィーンでは仮装を、紅葉中継では一休さんの格好をして天気予報をやりました。

今年のビックニュース(個人的なことでも構いません)

仕事が忙しく疲れが限界を超えたせいもあり、家庭の空気がピリついて、嫁と出会って10年の中で一番大きい喧嘩をしました。家庭内でも記録的な嵐が吹き荒れました。

2019年は気象的にどんな年になりそうですか?

極端な天気がここ10年続いています。来年起こるかどうかはまだわかりませんが、「今の流れを考えると、起こらない理由は見つからない」というのが現状です。

備えは物理的だけではなくて、心の備えも必要です。

ちなみに、今年から気象庁のホームページがすごく見やすくなりましたので、自分でも情報を得られるようにしておくと良いですよ。

>>2018年 気象・災害ニュースまとめ