冬は身体を冷やさないのが鉄則
「足を冷やしてはいけない」とは誰もが聞いたことがある冬の養生訓。これにはちゃんと理由があります。
「冬は寒さに耐えられるよう外の守りを固めながら、エネルギーをじっくり溜めていく時季です。そのため体の根幹である足は特に冷やすわけにはいきません。足を冷やすと風邪をひきやすくなったり、頻尿になったりしてしまうのです」(瀬戸先生)
しかし、勘違いされがちな冬の寒さ対策が少なくありません。
「冬は寒さに耐えられるよう外の守りを固めながら、エネルギーをじっくり溜めていく時季です。そのため体の根幹である足は特に冷やすわけにはいきません。足を冷やすと風邪をひきやすくなったり、頻尿になったりしてしまうのです」(瀬戸先生)
しかし、勘違いされがちな冬の寒さ対策が少なくありません。
「生姜・辛いもの」は摂りすぎNG
「体を温めるもの」として冬によく摂る生姜や辛いもの。でも、摂りすぎはよくないと言います。
「生姜は体を温める作用を持ちますが、同時に胃を傷めることもあります。例えばおへその上にある中脘(ちゅうかん)という胃と繋がるツボとその周辺が硬くなっている人は『毎日生姜を食べているんですけど』と話すことが多いのです。生姜はあくまで薬味程度にしておくのがベター。1日1片以上食べるのは明らかに過剰です。
辛いものの過剰摂取も避けたいところです。特に風邪のときに、汗をかこうと辛い鍋などを食べる人がいますが、喉・気管の粘膜も乾燥してしまうため、咳が止まらなくなることがあるのでよくありません」(瀬戸先生)
「生姜は体を温める作用を持ちますが、同時に胃を傷めることもあります。例えばおへその上にある中脘(ちゅうかん)という胃と繋がるツボとその周辺が硬くなっている人は『毎日生姜を食べているんですけど』と話すことが多いのです。生姜はあくまで薬味程度にしておくのがベター。1日1片以上食べるのは明らかに過剰です。
辛いものの過剰摂取も避けたいところです。特に風邪のときに、汗をかこうと辛い鍋などを食べる人がいますが、喉・気管の粘膜も乾燥してしまうため、咳が止まらなくなることがあるのでよくありません」(瀬戸先生)
長風呂のやり過ぎは風邪を招く?
“汗を出してデトックス”というイメージから、寒いときは身体を温めようと長風呂に入る人が多いですが、それも間違いだと先生は言います。
「そもそも汗で出るのはほとんど水分。汗でデトックスができないのは科学的にも証明されています。激しい運動、サウナ、ホットヨガ、岩盤浴などのやり過ぎは、広がった汗腺に冷気が入り込んで風邪をひくリスクを高めます。
冬の運動はうっすら汗をかく程度で十分でしょう。長風呂や半身浴も汗をかきすぎるので要注意。皮脂が抜けすぎてふやける上、肌が乾燥して風邪を招き、逆に身体が冷えることがあります。身体の洗いすぎも皮膚の乾燥を招くので冬は避けてください」(瀬戸先生)
最近はスムージーやヨーグルトなどが朝食の定番になっている女性が多いですが、特に胃が敏感になる朝の冷たいものは避けましょう。「冬はお腹を冷やすな」とも言われるように、基本的に胃は冷えるとダメージを受けてしまうのです。
これから本格的な冬がやってきますが、冷え対策の方法を間違えると思わぬ副作用を招くこともあります。正しい知識で冷えを予防して、冬を乗り切りましょう。
「そもそも汗で出るのはほとんど水分。汗でデトックスができないのは科学的にも証明されています。激しい運動、サウナ、ホットヨガ、岩盤浴などのやり過ぎは、広がった汗腺に冷気が入り込んで風邪をひくリスクを高めます。
冬の運動はうっすら汗をかく程度で十分でしょう。長風呂や半身浴も汗をかきすぎるので要注意。皮脂が抜けすぎてふやける上、肌が乾燥して風邪を招き、逆に身体が冷えることがあります。身体の洗いすぎも皮膚の乾燥を招くので冬は避けてください」(瀬戸先生)
最近はスムージーやヨーグルトなどが朝食の定番になっている女性が多いですが、特に胃が敏感になる朝の冷たいものは避けましょう。「冬はお腹を冷やすな」とも言われるように、基本的に胃は冷えるとダメージを受けてしまうのです。
これから本格的な冬がやってきますが、冷え対策の方法を間違えると思わぬ副作用を招くこともあります。正しい知識で冷えを予防して、冬を乗り切りましょう。
参考資料など
取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏