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体を中から温める 寒い冬に食べるべき野菜とは?

2018/12/05 05:36 ウェザーニュース

12月に入り、すでに寒さで体調を崩している人もいるのではないでしょうか。

そこで意識したいのが、“何を食べるか”です。私たちが毎日の食事のなかでとっている食材は、それぞれ独特な性質をもっていて、身体を整える役割があります。これを体系的に整理したものが「薬膳」の「食性(しょくせい)」です。

食材の性質を知る

体を温める作用があるか冷やす作用があるかで、食材は「熱」「温」「平」「涼」「寒」の5段階に分けられます(五性・ごせい)。体を温める食材は「熱」「温」、体を冷やす食材が「涼」「寒」、どちらでもないものが「平」です。

体を温める「熱」「温」の野菜は?

薬膳でも、冬は体の活動力が落ち、冷えからさまざまな体や心の不調を招きやすくなると考えます。それを補うため、冬の食事で積極的に取り入れたいのが“体を温める”野菜です。

「熱」の野菜
にんにく、唐辛子、乾燥生姜など

「温」の野菜
かぼちゃ、かぶ、にら、ねぎ、玉ねぎなど

特に上手に使いたいのが、温める作用の強い、ニンニクなどの「熱」の食材です。調理に少し加えるだけで、美味しいだけでなく体が温まる効果も高まります。

体を冷やす「涼」「寒」の野菜は?

逆に、控えたいのが体を冷やすとされる食材です。

「涼」の野菜
セロリ、なす、アスパラガス、レタス、だいこん、小松菜など

「寒」の野菜
きゅうり、トマト、苦瓜、蓮根、ごぼう、筍、もやし、茗荷など


来週にかけて、度々寒気が日本列島を覆い、厳しい寒さになることが予想されています。衣類などでしっかり防寒対策をするとともに、体を温める食事で冬を乗り切りましょう。
〔リンク〕天気予報・週間予報

参考資料など

「薬膳&漢方の食材事典」(阪口珠未、ナツメ社)、「気になる症状別 野菜の食べ方・選び方」(佐藤務=監修、岡本慶子・斉藤広子=編、彩流社)