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冬の空の色って…何色?

2018/12/02 17:43 ウェザーニュース

今年は季節の歩みがゆっくりですが、すでに師走がスタート。来週は強めの冬将軍がやってくるようです。

「冬の空」と聞いて、どんな空を想像しますか?

全国の皆さんに『冬の空の色のイメージは何色か』を聞いてみました。
(調査期間:1日15時〜2日15時、回答者数:8,404人)

エリアによって違いあり

上のグラフは、エリア別の結果です。

全体的には「グレーの空」と「青とグレーの両方」と割合が高くなっています。

ただ、関東や甲信、東海の主に東日本では、他のエリアよりも「青い空」の割合が高く、特に関東では約4割となっています。

また、北陸では圧倒的に「グレーの空」の割合が高い結果となりました。

ちなみに、かなり少数派の「その他」は、雪が降っているときの「白」との回答が多く、北海道や北陸で他のエリアよりも高めです。

都道府県別に見ると…

さらにエリア性を見るために、都道府県ごとに最も割合が高かった選択肢で色分けしてみました。

すると、関東周辺だけ突出して、冬でも青空のイメージが強いことがわかります。

反対に、東北や日本海側では、グレーの空のイメージが強いようですね。

皆さんのコメント

・冬の空は青空でも急に空がグレーになり雨や雪が降るので冬の空はグレーのイメージがあります。(大阪)

・曇り空が多いという事で、グレーです。(愛媛)

・太平洋側の宮崎は、いつでも青い空です。(宮崎)

・澄みきった青空をイメージします。(東京)

・どうしても冬、雪、鉛色の空が連想される。(新潟)

・冬は雪が降るので、グレーというよりは白。(北海道)

イメージの差は「冬型」にあり

冬は西高東低のいわゆる冬型と呼ばれる気圧配置となることが多くなります。

この時、寒い地域で発達した高気圧から東の低気圧に向かって空気が流れるようになります。
この冷たい空気が、日本海を渡って来るあいだ、海上で水蒸気を蓄え、積雲・積乱雲を発生させます。すると、日本海側では雨や雪となるのです。
日本海側で雪や雨を降らせ、水分を落とした雲は、山を越えた後、乾燥した風となり太平洋側に吹いていきます。

日本海側ではグレーの空のイメージが強く、関東では青空が強いのは、これが要因ですね。今回の調査でその差が顕著にあらわれています。