二日酔いの正体は?
「二日酔いの原因としてよく言われるのは、アルコールが体内のアルコール脱水素酵素により分解されてできるアセトアルデヒドです。毒性が非常に強いため二日酔いをもたらすというのです。しかし、二日酔いの主犯は体内の水分が失われる脱水症なのです」と言うのは横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長です。
脱水するのは、アルコールに利尿作用があるからで、アルコール50gあたり500mlの尿が出ます。ワイン(720ml)を1本あければ、1200mlの尿が出る計算です。
それだけでなく、アルコールはアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドは酢酸になり、酢酸は最終的に水と二酸化炭素に分解されますが、その過程で水とアミノ酸と糖が使われるのです。つまり、アルコールの利尿作用に加えて、アルコールの分解過程で体内の水分が使われるために脱水が起こるというのです。
脱水するのは、アルコールに利尿作用があるからで、アルコール50gあたり500mlの尿が出ます。ワイン(720ml)を1本あければ、1200mlの尿が出る計算です。
それだけでなく、アルコールはアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドは酢酸になり、酢酸は最終的に水と二酸化炭素に分解されますが、その過程で水とアミノ酸と糖が使われるのです。つまり、アルコールの利尿作用に加えて、アルコールの分解過程で体内の水分が使われるために脱水が起こるというのです。
吐き気、頭痛、全身脱力感は脱水症状
「二日酔い特有のノドの乾き、吐き気、食欲不振、頭痛などはいずれも脱水で説明できます。脱水症は水分補給すればすぐに治るというものではなく、頭痛などが2、3日続くことがあります。まさに二日酔いというわけです」(吉田院長)
二日酔いの対処法は、コーヒーやお茶、しじみ汁を飲む、梅干しを食べる、サウナに入る、漢方薬を摂るなどと言われていますが、いずれも即効性があるとは言えません。しかし、二日酔いの正体が脱水であれば、夜寝る前に水分を十分に補給しておけば予防できるというのです。
二日酔いの対処法は、コーヒーやお茶、しじみ汁を飲む、梅干しを食べる、サウナに入る、漢方薬を摂るなどと言われていますが、いずれも即効性があるとは言えません。しかし、二日酔いの正体が脱水であれば、夜寝る前に水分を十分に補給しておけば予防できるというのです。
酒席で水分補給しにくければ…
「理想は酒類を飲みながら水を飲むことです。酒量にもよりますが、二日酔い予防には少なくとも1L、できれば2Lは摂りたいですね。しかし、酒席では水を十分に飲めない場合があります。そんな時は、宴会が終わってから寝るまでの間にスポーツドリンクを1〜2L飲んでください。一度に大量の水は飲みにくいですが、スポーツドリンクは吸収が速いため、量が多くても飲みやすいのです」(吉田院長)
こうした水分補給をするだけで、飲んだ翌朝もスッキリ目覚めることができると言います。ぜひ試してみてください。
こうした水分補給をするだけで、飲んだ翌朝もスッキリ目覚めることができると言います。ぜひ試してみてください。