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【週刊地震情報】2018.11.25 焼岳周辺で有感地震が急増

2018/11/25 12:50 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は先週より大幅に多くなりました。焼岳の活動による地震が多発しています。(11月19日~24日の集計)

国内:焼岳周辺で有感地震が急増

長野県と岐阜県の県境にそびえる焼岳周辺では22日(木)朝から地震の回数が急増しています。

体に感じる地震も多く、24日(土)は有感地震だけで23回発生。18時06分ころの地震はM2.6で高山市栃尾で震度2を観測しました。

気象庁は噴火警戒レベル1の発表を継続しています。

詳細な観測で震源の深さは約3km前後と見られ、火口から見るとやや深い所です。噴煙の変化や傾斜計の変動、火山性微動などは見られていないものの、今後の火山活動の活発化がないか注視する必要があります。

焼岳付近では東日本大震災直後2011年にも地震が多発し、M4クラスの地震が発生。

1998年や1990年にも地震活動が活発したことがありますが、いずれも噴火にはつながりませんでした。

海外:フィジー付近でまた深発地震が発生

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は1回発生しています。

その1回はフィジー近海で発生したM6.7の地震です。震源の深さが533kmと深い、いわゆる深発地震でしたので、揺れの被害や津波の発生はありませんでした。

フィジー近海では8月19日にM8.2、9月7日にM7.9と巨大な深発地震が立て続けに発生しています。

深発地震に関してはメカニズムがわかっていない面が多く、今回の地震が余震なのか、別の活動なのかははっきりしません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。