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札幌で初雪 明治23年と並び観測史上最も遅く

2018/11/20 02:34 ウェザーニュース

今日11月20日(火)未明、北海道の札幌管区気象台は、今季の初雪が観測されたと発表しました。平年より23日遅く、昨年より28日遅い観測で、今から128年前の1890年(明治23年)と並んで、札幌では観測史上最も遅い日の初雪観測となりました。
札幌市豊平区 20日0時04分投稿
19日(月)に北海道で雨を降らせた低気圧が東へ離れ、北海道付近には上空1500m付近でマイナス6℃以下の寒気が流れ込んでいるとみられます。一般的に、上空1500m付近の気温がマイナス6℃以下の場合、降水があれば平地で雪になる目安といわれています。

札幌でも断続的に降っていた雨が、雪またはみぞれへと変わり、20日(火)未明に初雪の観測となりました。
なお、定義の上では「みぞれ」も初雪の対象となります。
初雪の最晩記録(昨シーズンまで)
今年の北海道は全道的に初雪の観測が遅く、稚内でも昨シーズンまでの初雪の最晩記録を4日間更新していました。
» 雨雲・雪雲レーダー

週末はさらに強い寒気が南下

週間天気予報
この先も冬型の気圧配置となる日が多く、特に週末の23日(金)頃にはいちだんと強い寒気が南下する予想です。
札幌上空では1月上旬並みの気温となり、平地で雪となる目安のマイナス6℃以下の寒気は、東北南部まで南下する可能性があります。

北海道では広範囲で雪が降り、市街地でも積雪のおそれがあります。今シーズン最初の本格的な積雪となるところが多くなるため、車は冬装備が必須で、運転は十分な注意が必要です。

青森や秋田でも雪が降る予想で、東北地方の内陸や山沿いでは積もるところがありそうです。

毎年初雪の際は、転倒やスリップ事故などが多発します。週間天気予報等で最新の情報を確認し、万全の準備をするようにてください。
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今季の初雪観測状況