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富士山に帽子のような「笠雲」が出現

2018/11/17 09:06 ウェザーニュース

今日11月17日(土)は、関東甲信地方では晴れて青空が広がっているところが多くなっています。
富士山周辺でもすっきりとした青空となっていますが、富士山の山頂付近にだけは帽子のような雲がかかっています。この雲は「笠雲」と呼ばれます。
静岡県御殿場市からの投稿
今朝は、静岡、山梨両県から、たくさんの「笠雲」の写真がウェザーニュースに投稿されています。富士山周辺のライブカメラからも、この様子が見て取れます。
» 最新のライブカメラ映像

この笠雲は、不思議なことに風に飛ばされることなく、ずっと山頂付近に存在するという特徴があります。
山梨県富士河口湖町からの投稿
静岡県裾野市からの投稿

なぜ山の上から動かないのか

笠雲が出来るときは、
・上空に湿った空気が存在
・上空の風が強い
という特徴があります。

上空の風が山にぶつかると、風は強制的に上昇させられます。上昇すると空気が膨張して冷やされ、ある程度湿っている場合には雲ができます。一方、山の風下側では風は下降し、空気は圧縮されて熱され、再び雲が消えます。これが笠雲の正体です。
この現象が連続して起こっているため、山頂付近で雲が止まって見えるのです。

今日の笠雲は一時的

今朝の富士山山頂付近では西風が強く吹いています。また、富士山山頂付近の高さには、一時的に湿った空気が流れ込んでいたことで、富士山に笠雲が出現したようです。
この湿った空気はすぐに東へと去る予想で、このあと笠雲はなくなり、立派な山容を見ることが出来そうです。
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