平年は30年間の平均値
平年並の説明をする前に、そもそも平年とは何なのかについてご説明します。
気象業界でいう平年とは、30年間の平均値のことです。
では、30年間とは一体いつからいつまでの30年間かというと、現在は1981年〜2010年。
“現在は”とわざわざつけたのは、常に同じではないからです。
平年は、西暦の1の位が1の年ごと、つまり10年ごとに更新されるのです。
3年後の2021年には、平年が1991年〜2020年の30年間の平均値に変わります。
気象業界でいう平年とは、30年間の平均値のことです。
では、30年間とは一体いつからいつまでの30年間かというと、現在は1981年〜2010年。
“現在は”とわざわざつけたのは、常に同じではないからです。
平年は、西暦の1の位が1の年ごと、つまり10年ごとに更新されるのです。
3年後の2021年には、平年が1991年〜2020年の30年間の平均値に変わります。
30年間の平均くらい=30年間のちょうど真ん中の10年
先ほどの平年の意味を踏まえると、平年並とは(気温や降水量などが)30年間の平均くらいということになります。
ただ、例えば気温の場合、具体的に30年間の平均値から前後何℃くらいまでを平年並みとしてよいのか、明確にしなければ表現として使うことはできません。
そのため、以下の手順で平年並の範囲を決めています。
【今回は気温を例に】
・まずはそれぞれの年ごとに、平年との差を求める
・差が低いものから順に並べる
・1〜10番が低い、11〜20番が平年並、21〜30番が高いとする
今回の場合は平年から-0.1℃〜+0.3℃の範囲内であれば、平年並としてよいということになります。
ただ、例えば気温の場合、具体的に30年間の平均値から前後何℃くらいまでを平年並みとしてよいのか、明確にしなければ表現として使うことはできません。
そのため、以下の手順で平年並の範囲を決めています。
【今回は気温を例に】
・まずはそれぞれの年ごとに、平年との差を求める
・差が低いものから順に並べる
・1〜10番が低い、11〜20番が平年並、21〜30番が高いとする
今回の場合は平年から-0.1℃〜+0.3℃の範囲内であれば、平年並としてよいということになります。
過去30年分のデータからはじき出された「平年並」
平年並=普通を表現する言葉、くらいに捉えている方も多いかもしれません。しかし、実は30年間という長い期間のデータを元にしており、さらに年々変化する気候に合わせて10年ごとにデータも更新された上ではじき出されたものだったんです。
今回紹介した平年並の意味や設定された背景がわかると、今後の気象情報の見方も変わるのではないでしょうか。
今回紹介した平年並の意味や設定された背景がわかると、今後の気象情報の見方も変わるのではないでしょうか。
参考資料など
【参照・参考元】
気象庁「平年値とはなんですか?」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq17.html
気象庁「3つの階級について」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/class/index.html
気象庁「平年値とはなんですか?」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq17.html
気象庁「3つの階級について」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/class/index.html