facebook line twitter mail

遅い初雪…有人観測地点で未だ観測なし 稚内では観測史上最晩

2018/11/11 10:48 ウェザーニュース

例年であれば10月下旬頃には、北海道の気象台等から「初雪」の観測が発表されるのが普通ですが、今シーズンは11月も中旬に入った今日現在、有人観測地点では未だ1地点も初雪の観測がありません。

稚内では初雪が11月中旬以降となった記録なし

北海道内各地の初雪観測の統計を見ると、稚内では最も初雪が遅かった年は1990年で、11月10日が最晩記録となっていました。
稚内で雪の観測が開始されたのは1939年(昭和14年)です。統計開始から今年で80年目となりますが、今年はまだ初雪観測の発表がありませんので、最も遅い記録を更新中となっています。

その他の道内でも、8箇所の気象台・測候所の全地点で初雪の平年日を過ぎており、最晩記録に近づいている地点も多くなっています。

ちなみに、初雪の定義には「みぞれ」の場合も含まれます。

今日は道北の山沿いでは雪の可能性

11日(日)の天気予報
今日11日(日)の北海道は、道北などで雨が降る予想です。上空に寒気が入り始めている影響で、標高の高いところでは雪となるところもありそうです。
峠道を走る予定がある方は、冬装備が必須です。運転には十分ご注意ください。

今週はいよいよ初雪か

上空の寒気の予想
13日(火)から14日(水)にかけて、この時期らしい寒気が南下し、北海道付近を覆います。上空約1500mで-6℃以下という寒気は、降水があれば平地でも雪となる目安とされます。このため、降水があった場合は、道北などではいよいよ「初雪」の観測があるかもしれません。

また16日(金)以降にも、この時期としては強い寒気が流れ込む可能性があり、このタイミングで「初雪」となる可能性もあります。

毎年初雪の際は、スリップ事故などが多発します。週間天気予報等で最新の情報を確認し、万全の準備をするようにてください。
<GPS検索> ピンポイント天気予報