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エルニーニョ現象発生 2016年春以来2年ぶり

2018/11/09 16:03 ウェザーニュース

気象庁は9日(金)最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。
10月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より0.9℃高く、エルニーニョ現象が発生したと見られます。
太平洋赤道域の日付変更線付近の滞留活動は平年並みでしたが、「貿易風」と呼ばれる東よりの風が平年より弱く、エルニーニョ現象発生につながりました。

今後、12~1月は90%の確率、2~3月にかけては80%の確率でエルニーニョ現象となる予想で、少なくとも来春にかけては継続する見込みです。

今季は北海道などの初雪が遅れ、気温が平年より高い状況が続いています。長期予報でも西日本を中心に暖冬が予想されており、気温や雪の傾向に注目です。

エルニーニョ現象とは?

中立の状態(エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない)と比べ、東風(貿易風)が弱まることで「エルニーニョ現象」が発生します。

エルニーニョ現象 発生時の特徴

・東風が平常時よりも弱い
・暖かい海水が東へ広がっている
・東部では冷たい水の湧き上りが弱まり、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなる
・エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生するエリアが平常時より東へ移る
>>エルニーニョ/ラニーニャ現象とは?【過去記事】