肩コリは冷やすと悪化する
「肩コリは、肩から首の後ろにある肩甲挙筋や菱形筋、その周辺の筋肉の緊張が続くことで硬くなった状態です。痛みを感じると交感神経が働いて血管が収縮して血行が悪くなり、さらに痛みが強まるという悪循環を生みます」と語るのは、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生です。
寒くなると血管が収縮するため、血行が悪くなり肩コリも悪化することが多いと言います。
「肩コリで湿布薬を貼る人がいますが、湿布薬の多くは炎症を抑える働きをする冷湿布です。一時的にスッとしますが、筋肉が硬くなっている肩を冷やせば血行がますます悪くなり、肩コリがひどくなることがあるので、注意が必要です。むしろ患部を温めるほうがよい場合も多いのです」(佐藤先生)
寒くなると血管が収縮するため、血行が悪くなり肩コリも悪化することが多いと言います。
「肩コリで湿布薬を貼る人がいますが、湿布薬の多くは炎症を抑える働きをする冷湿布です。一時的にスッとしますが、筋肉が硬くなっている肩を冷やせば血行がますます悪くなり、肩コリがひどくなることがあるので、注意が必要です。むしろ患部を温めるほうがよい場合も多いのです」(佐藤先生)
肩を温めれば改善する
肩を温めるには、蒸しタオルや電子レンジで加熱する「小豆カイロ」(市販されている)を両肩に10〜15分当てる方法もあります。
「毎日、寝る前に湯船に入れば全身の血行が良くなり、肩コリも改善します。40℃前後のぬるめの湯に10〜15分ほど浸かり、ポカポカした状態で布団に入るのです」(佐藤先生)
運動も肩コリを改善します。
「肩がこっている人は、肩より上に手を伸ばさない生活を送っている人が多いんです。肩まわりの運動不足は肩コリを助長します。ウォーキングやジョギングをするときにヒジを前後に意識的に動かしたり、電車では吊り手を握って肩をグルグル回すなどしてください。
もっと手軽にできるのが、背中の肩甲骨を広げたり寄せたりする肩甲骨ストレッチ(下図参照)です」(佐藤先生)
「毎日、寝る前に湯船に入れば全身の血行が良くなり、肩コリも改善します。40℃前後のぬるめの湯に10〜15分ほど浸かり、ポカポカした状態で布団に入るのです」(佐藤先生)
運動も肩コリを改善します。
「肩がこっている人は、肩より上に手を伸ばさない生活を送っている人が多いんです。肩まわりの運動不足は肩コリを助長します。ウォーキングやジョギングをするときにヒジを前後に意識的に動かしたり、電車では吊り手を握って肩をグルグル回すなどしてください。
もっと手軽にできるのが、背中の肩甲骨を広げたり寄せたりする肩甲骨ストレッチ(下図参照)です」(佐藤先生)
また、背中と首を同時にストレッチして天気痛にも効果が期待できるストレッチ用のピローを使うのもよいそうです。
手元のスマートフォンをのぞき込むときは猫背になる人が少なくありませんが、こうした日常的な姿勢が肩コリを悪化させるといいます。
「愛知医科大学で私が開設した天気痛外来に来られる患者さんは肩コリが多いのですが、姿勢の良い人はいません。猫背気味だったり、うつむきがちだったりするのです。この姿勢は重さが5〜6kgある頭を肩のあたりの筋肉で絶えず引っ張って支えている状態なので、肩コリの原因になったり悪化させたりします。
姿勢を改めれば肩コリは軽くなります。1時間に1回は肩甲骨ストレッチをやって、つらい肩コリを改善してください」(佐藤先生)
手元のスマートフォンをのぞき込むときは猫背になる人が少なくありませんが、こうした日常的な姿勢が肩コリを悪化させるといいます。
「愛知医科大学で私が開設した天気痛外来に来られる患者さんは肩コリが多いのですが、姿勢の良い人はいません。猫背気味だったり、うつむきがちだったりするのです。この姿勢は重さが5〜6kgある頭を肩のあたりの筋肉で絶えず引っ張って支えている状態なので、肩コリの原因になったり悪化させたりします。
姿勢を改めれば肩コリは軽くなります。1時間に1回は肩甲骨ストレッチをやって、つらい肩コリを改善してください」(佐藤先生)