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きょう11月5日は津波防災の日

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2018/11/05 12:39 ウェザーニュース

東日本大震災をきっかけに、津波対策についての理解と関心を深めるため毎年11月5日を「津波防災の日」とするとしています。
なぜこの日なのか、ある史実に基づいた物語がきっかけとなっています。

11月5日 稲むらの火で津波から救われた命

この日は津波避難の史実に基づいた物語「稲村の火」の出来事が旧暦安政元年11月5日(1854年12月24日)だったことから選ばれました。

今から164年前の11月5日、安政南海地震が発生しました。

この地震では津波もまた発生し、紀州藩広村(現在の和歌山県広川町)を襲いました。しかし、濱口梧陵(儀兵衛)が稲むら(取り入れの終わった稲わらを屋外に積み重ねたもの)に火をつけて、いち早くその危険を知らせて高台に避難させたことで、多くの村人の命が救われました。

この実話にちなみ、11月5日が「津波防災の日」として定められました。なお、この実話がもとになり、国語の教科書に載っている『稲むらの火』の物語が作られました。

津波被害を防ぐ準備を

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津波は、そのまま「TSUNAMI」として世界共通語になるほどに、広く知られた災害となっています。この津波による人命被害を防ぐために必要なのは、津波の発生と襲来を知ることだけではありません。

自宅周辺やふだんよく行く場所の周りにどれぐらいのリスクが有るのか、津波が来た際に避難できる施設はあるのか。避難経路は?そうした、地震が発生する前からの準備もまた、必要になります。

リスクを知ることも備えのきっかけ

たとえば「大地震の発生率」をしるのも一つの備えです。

国立研究開発法人 防災科学技術研究所が公開している「確率論的地震動予測地図」をもとに、GPS機能を用いて現在地における、今後30年以内に発生すると想定される、震度6強以上の地震発生確率がわかります。

あなたの街はどれくらいの確率なのか、今後の備えにご活用ください。