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食欲の秋…胃もたれや便秘の回復にオススメの食材は

2018/11/04 11:05 ウェザーニュース

食欲の秋、旬の美味しい料理をうっかり食べすぎてしまい、胃腸の具合が悪くなる人もいるのではないでしょうか。源保堂鍼灸院の瀬戸佳子先生に胃の調子が悪いときこそ食べるべき食材を伺いました。

食べ過ぎてしまった

食べ過ぎてしまった、と感じたら、まずは胃を休めることが大切だと瀬戸先生は言います。

「次の食事を軽くしたり、間食を摂っている人なら、間食を抜いたりすることが大事です。おやつを食べるためにきちんとした食事を抜く、といったことは絶対にやめましょう。カロリーはともかく栄養が足りなくなってしまうことがあります」(瀬戸先生)

では、胃の不調や便秘などが生じた場合、どのようにケアすれば良いのでしょうか?

胃もたれがする

食べたものが消化できず、胃もたれ、食欲不振などの症状がある時は消化を促すものを摂取することがおすすめです。

「炭水化物を食べ過ぎた時は消化酵素を持つトロロ・大根おろし・カブなど、タンパク質を食べ過ぎた時はパイナップル・キウイ・ナシなど(ただし体を冷やすので注意)、脂っこいものを食べ過ぎた時はプーアル茶を摂るといいでしょう。あわせてソバ、シソ、生姜、お酢などの食材も摂ると消化を助けてくれるのでおすすめです。消化不良を起こしているので、あくまで食事量は控えめにしましょう」(瀬戸先生)

胃の不調が続く

胃の機能を落とす「冷たいもの」「生もの」「甘いもの」「脂っこいもの(ラーメン、あげもの、カレー、スナック菓子など)」は避けましょう。

「その上で胃の機能を回復させる食材として、穀類(不調がひどい場合はお粥や雑炊)、山芋(トロロでも可)、大根おろし、カブ、レンコン、芋類、カボチャ、ニンジン、トウモロコシ、キャベツ、リンゴ、柑橘類、シソ、梅干しなどを摂るといいでしょう」(瀬戸先生)

油モノを食べ過ぎた

油モノ(揚げ物、ラーメン、焼き肉、スナック菓子、ケーキ、クッキーなど)を食べ過ぎた後、お腹がゆるくなったり、消化不良になったりするときは、胆のうの働きが落ちている可能性があります。

「油の中でもナッツ類や、青魚・亜麻仁油などのオメガ3系のオイルなどは摂っても大丈夫です。胆のうの働きを助けるためには、キャベツやモヤシ、トウモロコシなどを摂るといいでしょう」(瀬戸先生)

便秘が続く

便秘は健康のみならず美容にも大きな悪影響を与えます。特に秋は、不要なものをそぎ落とす“粛殺(しゅくさつ)”の季節。溜め込みやすい冬に備えて今のうちに解消しておきたいですね。

「便秘には、貧血、冷え、食べ過ぎ、気力不足、ストレスなど様々な原因があります。どのような原因でも、キノコ類、ゴマ・ナッツ類、ヨーグルトや納豆といった発酵食品をよく食べるといいでしょう。

食べ過ぎると熱がこもり、便も固くなるため、便秘になることがあります。そんな時、バナナ、アロエ、パイナップル、ルバーブなどを摂るのがオススメです。ただし、体を冷やす作用が強いので冷え性の人はリンゴやハチミツがオススメです」(瀬戸先生)

食べ過ぎてしまった時、体調に合わせたアフターフォローをして、しっかり体をいたわってあげましょう。

参考資料など

取材:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸佳子氏