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【ブルーインパルス 11月3日に入間航空祭】パイロットに聞いた注目演技とは?

2018/11/02 16:44 ウェザーニュース

11月3日、ブルーインパルスが入間基地(埼玉県狭山市)の航空祭で展示飛行(曲技飛行)を行います。
1962年以来、毎年この日に開催される航空祭は首都圏に最も近いこともあって20万人以上の来場者で賑わいます。

本番を前に、ブルーインパルスの花形、5番機パイロットに話をうかがいました。

背面飛行に慣れるのに苦労

元廣哲(もとひろ・さとし)3等空佐(38歳)は航空学生として航空自衛隊に入隊後、小松基地(石川県)のF15戦闘部隊、芦屋基地(福岡県)で練習機の教官、那覇基地(沖縄県)での勤務を経て、2016年にブルーインパルスに着任しました。
元廣哲3等空佐のタックネームはGORO
「ブルーインパルスでは、今まで飛んだことがない背面飛行に慣れるのに苦労しました。また各課目(演技)の精度向上はもちろん、訓練エリアの雲の状況、残燃料に応じた訓練構成といったマネージメントの部分では戸惑いました。展示飛行デビューは着任から1年3ヵ月後のことでした」と元廣3佐は語ります。
元廣哲3等空佐は5番機パイロット
ブルーインパルスは通常、6機編隊です。元廣3佐のポジションは5番機。「第1単独機」とも呼ばれ、単独で飛行したり、6番機(第2単独機)と2機だけで演技するブルーインパルスの花形です。

各ポジションの技は“一子相伝”

6機が大空に輪を描く「サクラ」
ブルーインパルスのパイロットは、操縦技術に加えて、チームで飛ぶので協調性、広報の役割も担うので社交性が求められます。いわば航空自衛隊パイロットのエリート集団ですが、任期は原則3年。1年目は演技の習得に励み、2年目は展示飛行を行い、3年目は展示飛行を行いながら後輩に演技を教育します。

1番機から6番機まで各ポジションの技は“一子相伝”で代々“師匠”と呼ばれる先輩から後輩に受け継がれてきました。元廣3佐も後輩の河野守利3佐(36歳)に5番機の技を伝授しています。
5番機が回転しながら一気に3000mまで上昇する「バーティカル・クライム・ロール」
「最初は単機訓練から始め、徐々に訓練機数を増やしていきます。訓練場所も最初は洋上の訓練エリアで実施しますが、訓練終盤には松島基地(宮城県、ブルーインパルスのベース基地)上空で訓練します。私が教官として後席に搭乗してデモを行い、次に河野3佐が操縦し、私が適時アドバイスします。師匠が行うデモと全く同じように課目が実施できるよう訓練を続けています」(元廣3佐)

「夢と感動をお届けします」

天候に恵まれた昨年の入間航空祭
11月3日は国内最大の航空祭で飛びます。特に注目してほしい演技は?

「当日の気象状況によって実施する課目は変わってきますが、大空いっぱいにスモークで描く『スタークロス』や『サクラ』、また6機編隊が雄大に飛行する課目にも注目していただきたいですね。5番機単独では、ロールしながら一気に上空3000mまでかけ上がる『バーティカル・クライム・ロール』、6番機と2機で行う課目は、会場正面から背面飛行で進入して至近距離で2度交差するスリル満点の『タッククロス』に注目していただけたらと思います」

会場上空に雲がかかると展示飛行の課目が制限されてしまいます。

「来場される方々にダイナミックな飛行を見ていただけるよう雲ひとつない好天を祈っています。日頃の訓練の成果を最大限に発揮し、展示飛行をご覧になられる方々に夢と感動をお届けできるよう頑張りますので、宜しくお願いします」(元廣3佐)

今のところ、本番当日の天気は抜群で、目立った雲もなく、青空バックに紅白の機体と真っ白なスモークが綺麗に映えそうです。
>>入間基地の天気・気温

参考資料など

写真提供/航空自衛隊

【入間航空祭】
日時:11月3日(土曜日)9:00〜15:00
会場:航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市稲荷山2-3)
交通アクセス:稲荷山公園駅(西部鉄道池袋線)より徒歩3分
狭山駅(西部鉄道新宿線)より徒歩20分