東シナ海には冬の風物詩「カルマン渦」

韓国のチェジュ島付近の拡大画像では、左上から右下に向けて小さな渦が列を作っているのが見えるでしょうか。これは”カルマン渦”と呼ばれるものです。
流体力学で、流れの中に障害物を置いたとき、その後方に交互に出来る渦のことをいいます。
流体力学で、流れの中に障害物を置いたとき、その後方に交互に出来る渦のことをいいます。

上空低いところを流れる風が、大気の状態などから標高の高い島を乗り越えられずに、左右から島の後ろに回り込みます。島のすぐ後ろは風の流れがほとんどなく、両脇から回り込んだ風が巻き込むように島の後ろ側に入り込むため、淀むように雲の渦ができるわけです。
カルマン渦は、風向がほぼ一定であることや、比較的強い風が吹くこと、海水温と大気の温度差が大きいことなど、様々な条件が重なることで出現します。
このチェジュ島の風下では、冬型の気圧配置の時に、たまに見られる「冬の風物詩」です。
カルマン渦は、風向がほぼ一定であることや、比較的強い風が吹くこと、海水温と大気の温度差が大きいことなど、様々な条件が重なることで出現します。
このチェジュ島の風下では、冬型の気圧配置の時に、たまに見られる「冬の風物詩」です。
今日の気圧配置

今日27日(土)は、黄海や朝鮮半島の周辺で西高東低の冬型の気圧配置となり、北西からの季節風が吹いていました。
また、上空には寒気も流れ込んでいて、東シナ海では雲が次々と発生し、カルマン渦による雲が出現しました。
まさに、前線を挟んで夏の渦と冬の渦が隣り合わせという状態ですね。
<GPS検索> ピンポイント天気予報
また、上空には寒気も流れ込んでいて、東シナ海では雲が次々と発生し、カルマン渦による雲が出現しました。
まさに、前線を挟んで夏の渦と冬の渦が隣り合わせという状態ですね。
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