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猛烈な台風26号 急発達し「今年最強の台風」に

2018/10/24 20:07 ウェザーニュース

10月24日(水)18時現在、猛烈な勢力の台風26号(イートゥー)は、グアムの東を西北西に進んでいます。今日一日で急速に発達しており、中心付近の最大風速は60m/sとなって、今年最も強い台風となりました。

衛星画像でも、小さく引き締まった「台風の目」の存在を確認でき、非常に発達した状態であることがわかります。
ひまわり8号 衛星画像
▼台風26号 10月24日(水)15時
 存在地域   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   猛烈な
 移動     西北西 20 km/h
 中心気圧   905 hPa
 最大風速   60 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 85 m/s
» 最新の台風情報

台風は猛烈な勢力で北マリアナ諸島に接近しており、今夜にもサイパンやグアムへ最接近となる見込みです。

高い海水温で猛発達

海面水温 10月23日
海面水温分布をみると、日本列島周辺では夏場と比べて水温は低下しているものの、台風存在するマリアナ諸島周辺海域では夏場と同じかそれ以上の高い水温となっています。
台風はこの海水温の高い地域でエネルギーを得ることで、急速に発達しています。

今年これまでに最も発達した台風は22号で、最盛期の中心気圧は905hPa、最大風速は55m/sでした。
最大風速が60m/s以上となるのは、2016年の台風22号以来で約2年ぶりです。

来週の進路はまだ不明確

複数のシミュレーションモデルの予想
台風26号は、今週末にかけてしばらく西進を続ける見込みです。
複数のシミュレーションモデルを比較すると、週明けにかけてフィリピンの東へと西進を続ける予想をするものが多くなっています。その後は、そのままフィリピン方面に西進を続けるか、進行方向を変えて北東へ進むようになるかで分かれています。

ウェザーニュースでは、引き続き状況の監視を行い、新しい情報が入り次第お伝えします。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風26号のイートゥー(Yutu / 玉兎)は、中国が提案した名称で、民話に登場する月のうさぎのことです。