「露地野菜やハウス野菜が高いときは、天候の影響を受けない室内工場で生産されている野菜を使うといいですよ。価格も安定していて割安、品質も一定しているので使いやすく、鍋料理にも大活躍します」（柴田先生）

ハクサイや長ネギ、ダイコンなどの定番がなくても鍋料理はできるのでしょうか。

「味付けや組み合わせる具材を工夫することで、おいしい鍋料理が作れます。
たとえば、カキ、アサリ、エビ、イカなどと海鮮メインの鍋なら醤油ベースにして、キノコ類などが合います。

牛モツ鍋なら牛モツ自体にビタミン類やミネラルが豊富なので、ニラとモヤシなどで十分です」（柴田先生）

健康のためには「野菜を1日350g摂らないといけない」と言われています。こういう時でも野菜をたくさん、しかもおいしく摂れるメニューを教えてください。

「室内野菜のモヤシ、豆苗、エノキなどのキノコ類と価格が安定している玉ネギをたっぷり使った『室内野菜のスタミナちゃんこ鍋』がオススメです。モヤシ、豆苗、エノキ各1袋と玉ねぎ1個を入れて2人で食べると、これだけで約300gの野菜が摂れます。

もちろん野菜以外に豚肉、鶏肉、海鮮、油揚げ、豆腐などお好きなものを入れて塩と酒で味をつけ、ニンニクと鷹の爪（唐辛子）を加えればピリ辛のスタミナ鍋になります」（柴田先生）

野菜が高騰しているときは、価格が安定している“室内野菜”で乗り切りましょう。