寒くなると乾燥する理由
空気の乾燥を表す指標のひとつである「湿度」は、一般的に「相対湿度」(そのときの気温における飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量の割合〈%〉)がよく使われています。
東京の6月以降の旬別の相対湿度を見ていくと、80%前後で今のところ大きな変化は見られません。
東京の6月以降の旬別の相対湿度を見ていくと、80%前後で今のところ大きな変化は見られません。
しかし、空気中の水蒸気量を示す「絶対湿度」(1立方メートルに含まれる水蒸気の質量〈g〉)を見ていくと、9月中旬あたりから明らかに低下していることがわかります。
相対湿度の数字に変化はなくても、気温が下がると、空気中に含まれる水分量が少なく(「絶対湿度」が低く)なるのです。
また、湿度は室内の温度が上がると、低下します。つまり、外気の湿度が50%であっても暖房が使用される機会が増える寒い時季の室内は、50%よりもはるかに低い湿度になってしまうのです。
気温低下によって空気中の水蒸気の量が減ることに加え、暖房利用の機会が増えるため、冬季は乾燥に悩まされることが多いのです。
また、湿度は室内の温度が上がると、低下します。つまり、外気の湿度が50%であっても暖房が使用される機会が増える寒い時季の室内は、50%よりもはるかに低い湿度になってしまうのです。
気温低下によって空気中の水蒸気の量が減ることに加え、暖房利用の機会が増えるため、冬季は乾燥に悩まされることが多いのです。
最適湿度は40〜60%
ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)のデータによると、健康に過ごせる最適湿度は40〜60%です。湿度計が40%を切るようなら加湿器を使う、部屋に濡らしたバスタオルをかけておく、などの対策をとるようにしましょう。
また、乾燥すると美容面でも、肌が荒れる、髪がパサついて広がってしまうなどの問題が出てきます。
10月18日(木)にウェザーニュースでは全国の会員向けに「お肌の調子は?」とのアンケートを実施。7000人余りの回答を分析した結果、6割近い方がすでに「かさかさ」になっていることがわかりました。
また、乾燥すると美容面でも、肌が荒れる、髪がパサついて広がってしまうなどの問題が出てきます。
10月18日(木)にウェザーニュースでは全国の会員向けに「お肌の調子は?」とのアンケートを実施。7000人余りの回答を分析した結果、6割近い方がすでに「かさかさ」になっていることがわかりました。
気温が下がることによって、空気中の水蒸気の量は減っており、乾燥は着々と進んでいます。これから冬にかけて肌のケアも早め早めに進めておくほうが良いかもしれません。
低湿度ではのどや鼻、皮膚などの乾燥を引き起こし、風邪をひきやすくなるなど健康への影響が生じることが懸念されます。これからの本格的な乾燥シーズンには、湿度40〜60%を目安に加湿器を上手に使うようにしましょう。
※当記事での「湿度」は「相対湿度」を意味しています
低湿度ではのどや鼻、皮膚などの乾燥を引き起こし、風邪をひきやすくなるなど健康への影響が生じることが懸念されます。これからの本格的な乾燥シーズンには、湿度40〜60%を目安に加湿器を上手に使うようにしましょう。
※当記事での「湿度」は「相対湿度」を意味しています
参考資料など
2016 ASHRAE Handbook “Heating, Ventilating, and Air-Conditioning Systems and Equipment” ( p22.1)、『365日のスキンケア』(慶田朋子・池田出版)