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肌に疲労が溜まる秋、美肌の秘訣はターンオーバーにある!

2018/10/23 06:59 ウェザーニュース

10月も半ばを過ぎ、各地で冷たい北風の吹く日が増えてきました。

6割近い方がすでに「かさかさ」

回答:7020人
今月18日(木)にウェザーニュースでは全国の会員向けに「お肌の調子は?」とのアンケートを実施。7000人余りの回答を分析した結果、6割近い方がすでに「かさかさ」になっていることがわかりました。

そこで、美肌の専門家に秋の肌ケアの秘訣を教えて頂きました。

肌も季節により揺らぐ

日本は四季のある国です。日々変わりゆく季節の移り変わりを楽しめるのはそのおかげですが、気温や湿度、紫外線などの変化は肌にとってストレスとなっているのです。肌の健康を守るためにも、季節に応じたケアが必要だと言います。
「今年の夏は、猛暑と強い紫外線、さらに1日中エアコンの冷たく乾いた空気にさらされるなど、肌にとってはたいへん厳しい環境でした。ひと夏過ごした肌は、肌疲労を蓄積した状態です。また、秋は昼夜の寒暖差や乾燥で肌のコンディションが乱れやすい為、肌の不調が気になっている人も多いのではないでしょうか」と、コーセー経営企画部広報室・内田小巻さんは言います。

肌荒れの原因となるターンオーバーの乱れ

肌荒れが気になるこの時季、何が起きているのでしょうか。

皮膚は、大きく真皮と表皮に分けられ、さらに表皮は4層構造になっています。表皮の一番内側の基底層では常に新しい細胞が生まれ、有棘層、顆粒層と、少しずつ上に押し上げられていきます。最後は一番外側の角層から垢となって剥がれ落ちます。これが、肌の新陳代謝、ターンオーバーと呼ばれる仕組みです。ターンオーバーが正常に働くことで肌のキメが整い、紫外線により生成された過剰なメラニンも排出されるのです。

「美肌のためには、油分と水分のバランスも重要です。健康な肌は適度に皮脂が分泌されて汗と混ざり、肌表面を保護する皮脂膜ができることで、肌の潤いを保持しています。油分と水分が不足すると肌の乾燥はもちろん、肌のターンオーバーの乱れにつながり、ハリやツヤ感も失われてしまいます」(内田さん)

さらに、角質が溜まり続けると「角質肥厚(かくしつひこう)」の状態になります。

「角質肥厚は肌のざらつきやくすみの原因となるだけでなく、化粧水や乳液が浸透しにくくなってしまいます」(内田さん)

肌のターンオーバーを整える

まずは基本ともいえる保湿を心がけましょう。

「化粧水と乳液で肌の水分と油分をバランスよく補います。水分と油分のバランスがとれた肌は柔らかく、キメが整って透明感が生まれます。表面が整うことで肌本来のバリア機能が高まり、外部からの刺激や、紫外線の影響にも強くなります」(内田さん)

では、角質肥厚になっている場合はどうしたらよいのでしょうか。

「肌の不要なものを取り去る角質ケアが有効です。ただし、ゴシゴシ擦るのはよくありません。酵素洗顔や角質ケアに特化した角質クリアローションなどを肌の状態を見ながらプラスして使うといいでしょう。

また、この時期にシミが気になる部分には美白美容液をプラスしたり、肌全体のくすみが気になる場合は、美白効果のある化粧水、乳液に切り替えると効果的です」(内田さん)

生活習慣の乱れにも要注意

偏った食事や睡眠不足、ストレスなども、ターンオーバーを乱す原因になります。

「また、秋から冬でも忘れてならないのは紫外線ケアです。紫外線もターンオーバーを乱す原因となるほか、シミ、シワなど将来の肌の老化にも関わります。紫外線対策は1年を通して心掛けましょう。

これから、冷たい外気や暖房による乾燥など、肌にストレスのかかる冬がやってきます。その前に一度、夏の疲れから肌をリセットしておくことが大切です。“秋の夜長”は、大切な自分の肌をしっかりいたわるケアをして、冬を迎える準備をしましょう」(内田さん)