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天気予報でよく聞く用語シリーズ 「高気圧」編

2018/12/02 11:32 ウェザーニュース

高気圧と低気圧。小学校の理科の授業で、対で習った言葉ですが、詳しい仕組みを覚えていますか?今回は、「高気圧」についてご紹介していきます。

高気圧とは?

高気圧と低気圧

“周りと比べて“気圧が高い所

天気予報を聞いていると「高気圧に覆われて晴れるでしょう」というコメントをよく耳にしますね。この「高気圧」とは“周りと比べて“気圧が高い所のことを指します。相対的に見て高い所ということになるので、◯◯hPa以上になったから高気圧という決まりはありません。

高気圧の中では何が起きている?

高気圧と低気圧を横から見るとこんな感じ

高気圧の仕組み

高気圧に覆われている所では、上空から地上に空気が移動する「下降気流」が発生しています。この下降気流が発生している所では、雲が発生しにくくなります。このため、高気圧に覆われている所では、天気が良くなるんですね。ちなみに高気圧の周辺は時計回りの風が吹いていて、この風が作用して天気が悪くなることもあります。
〔関連〕低気圧の仕組み

高気圧の種類

日本周辺の高気圧

高気圧四天王

高気圧にも色々な種類があります。日本付近では主に4つの高気圧が登場します。夏に登場するムシムシと暑い「太平洋高気圧」、梅雨や夏に気温が上がらない時は、冷たく湿った空気の「オホーツク海高気圧」が主役です。冬の寒さを司るのは冷たく乾いた空気の「シベリア高気圧」、春と秋によく現れるのは「移動性高気圧」です。
天気予報を見る時に「高気圧」というコトバを聞いたら、ぜひどんな高気圧か想像してみてください♪
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