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降水確率30%でも雨が降る可能性があるという真実

2018/10/19 09:33 ウェザーニュース

「降水確率」は、天気予報の中でもよく注目される要素の一つです。
傘を持っていこうか、どうしようか。また、運動会など外でのイベントが多い時期は、この数字に一喜一憂している方も多いかもしれません。

でも「降水確率」の正しい意味はご存知ですか?

同じ気圧配置の時に雨が降る割合

降水確率とは、「予報時間内に1mm以上の雨が降る確率」を表しています。

算出方法としては、過去に同じ気圧配置があらわれた時に、どのくらいの確率で1mm以上の雨または雪が降ったのかという割合で求められています。

具体的な例で見ていきましょう。
降水確率が30%の場合は、この予報が10回出されたとき、そのうち3回は雨が降るという意味です。そう考えると、結構降っている気がしませんか?

ちなみに、日本の平均的な降水確率は地域や季節などによって違うものの、15%〜35%といわれています。

降水確率と雨の強さ・時間は関係ない

降水確率の例
中には、降水確率が高い方が、雨が強かったり、長く降ったりすると感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、前述の通り、あくまでも降水確率は「予報時間内に1mm以上の雨が降る確率」を表しているため、強さや長さとは一切無関係です。

実際に、降水確率80%の時に弱い雨が降ったり止んだりで、降水確率30%の時に局地的なゲリラ豪雨になったりする場合もあります。これは、西からやってくる前線を伴った低気圧のように広範囲に雨を降らせる場合は高い数値が出ますが、ゲリラ豪雨のように、局地的に狭い範囲に、しかも数時間だけ降るような雨の場合は、あまり高い数値は出づらいという傾向からです。

また、降水確率が0%の時は、雨が降ることは絶対ないと思う方も多いでしょうが、これもそんなことはないのです。
降水確率には、1mm未満のぱらつく程度の雨は予報の対象となっていません。降水確率0%で、ぱらつく程度の雨が降っても決して予報がはずれたわけではないのです。

降水確率の意味を正しく理解して、天気予報を上手に活用していきたいものですね。

» ピンポイント天気予報

参考資料など

気象庁HPより