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空に光り輝く白いライン!? レアな現象「幻日環」が北海道に出現

2018/10/10 12:24 ウェザーニュース

北海道帯広市より(10日11時19分撮影)

10日(水)午前はうっすらと雲の広がる北海道から、非常に珍しい「幻日環」の目撃が相次ぎました。

幻日環とは?

幻日環とは、太陽の両サイドに現れる虹色現象“幻日”を結ぶ白い光のラインのこと。
雲の中にある氷の粒に太陽の光が反射・屈折することでできるため、うす~い雲が太陽にかかった時に見えます。
北海道帯広市より(10日11時38分撮影)
「空見上げたら丸~い雲でした!」
北海道帯広市より(10日11時38分撮影)
「空に輪がくっきり」

写真には、円弧の一部しか映っていませんが、幻日環は天頂(空の真上)を中心として、空にぐるっと丸い円を描くこともあります。
その円は太陽が高いところにあるほど小さくなり、太陽が低いところにあるほど大きな円になります。

また、写真の白いラインの中で、やや大きな白い塊の部分は「120度幻日」と呼ばれるものになります。

天気下り坂のサイン

幻日環などの虹色現象は、低気圧や前線が接近して薄い雲がかかった時、つまり天気下り坂のときによく見られます。

今日10日(水)は日本海から低気圧と前線が近づいてきています。
午後は日本海側から雨が降り出し、夜遅くには北海道全域で傘の出番となりそうです。

雨が降る前の日差しと薄雲が見せてくれたレア現象「幻日環」、実際に見られた方はとてもラッキーですね!