湿度が下がると高い所に雲が発生
1つ目のポイントは「湿度」です。
夏によく見る入道雲やわた雲などは、強い日差しによって地面付近の空気が暖められて発生する雲です。このような雲は、上下の空気の流れで発生するため、地上から数百m程の高さでも出現します。
一方、秋になると、刷毛で描いたような雲(巻雲)や、いわし雲やひつじ雲(巻積雲)といった高い所に現れる雲が多くなります。刷毛で描いたような雲は約5000〜13000m、いわし雲は約5000〜10000m、ひつじ雲でも2000〜7000mといった高度に出現します。
夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるもの。
湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、巻雲のように高い所にできることになります。
夏によく見る入道雲やわた雲などは、強い日差しによって地面付近の空気が暖められて発生する雲です。このような雲は、上下の空気の流れで発生するため、地上から数百m程の高さでも出現します。
一方、秋になると、刷毛で描いたような雲(巻雲)や、いわし雲やひつじ雲(巻積雲)といった高い所に現れる雲が多くなります。刷毛で描いたような雲は約5000〜13000m、いわし雲は約5000〜10000m、ひつじ雲でも2000〜7000mといった高度に出現します。
夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるもの。
湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、巻雲のように高い所にできることになります。
秋はジェット気流が日本上空へ移動
2つ目のポイントは、「ジェット気流」という地球をめぐる大規模な風の流れが関係しています。
日本列島の上空には、偏西風と呼ばれる西風が常に吹いていますが、上空12km付近には風速が100m/sを超えることもあるほどの、特に風が強まっている部分があります。これが、ジェット気流です。
ジェット気流は、その南側に巻雲などの上層・中層の雲を伴いやすいという性質があります。
ジェット気流は季節によって南北に移動していて、夏は比較的弱いものが北緯45度付近にあり、冬になると強化されたものが北緯30度付近まで南下。秋は、ちょうどジェット気流が日本の上空にあることが多いため、巻雲やいわし雲やひつじ雲などが頻繁に見られるようになるのです。
日本列島の上空には、偏西風と呼ばれる西風が常に吹いていますが、上空12km付近には風速が100m/sを超えることもあるほどの、特に風が強まっている部分があります。これが、ジェット気流です。
ジェット気流は、その南側に巻雲などの上層・中層の雲を伴いやすいという性質があります。
ジェット気流は季節によって南北に移動していて、夏は比較的弱いものが北緯45度付近にあり、冬になると強化されたものが北緯30度付近まで南下。秋は、ちょうどジェット気流が日本の上空にあることが多いため、巻雲やいわし雲やひつじ雲などが頻繁に見られるようになるのです。
ジェット気流は台風も動かす大きな力
ちなみに、一般的に秋台風が日本列島に近づく事が多いのも、このジェット気流が1つの要因です。また、ジェット気流に乗ることでスピードも速まります。スピードが速いと、台風の右側では台風そのものの風に加え、移動の速さも加わり、風がさらに強まるので注意が必要です。
夏から秋への季節の変わり目。空の変化からも、季節の移ろいを感じてみてくださいね。
夏から秋への季節の変わり目。空の変化からも、季節の移ろいを感じてみてくださいね。