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大型で強い台風25号 沖縄本島に最接近 40m/s近い暴風に

2018/10/04 23:02 ウェザーニュース

10月4日(木)21時現在、大型で強い勢力の台風25号(コンレイ)は、沖縄本島と宮古島の間を北上しています。沖縄本島や宮古島などが暴風域に入っています。

特に台風の北東側にあたる沖縄本島地方で雨風が強まっています。深夜にかけて暴風雨となるため、外出は控えてください。

▼台風25号 10月4日(木)22時(推定)
 存在地域   久米島の南南西約70km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北北西 25 km/h
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
» 最新の台風情報

台風の北東側に活発な雨雲

雨雲レーダー
台風25号は、徐々に勢力を弱めつつありますが、中心から半径190kmが風速25m/s以上の暴風域となっていて、宮古島や沖縄本島の一部がその中に入っています。

特に台風の北東側で雨雲の発達が顕著で、沖縄本島の一部では24時間の降水量が150mmを超えています。
最大瞬間風速は、うるま市の宮城島で38.4m/s、南城市糸数で38.3m/s、那覇では33.7m/sを観測しています。
» 現在の雨風ランキング

台風は、深夜にかけて沖縄に暴風雨をもたらし、5日(金)は東シナ海へ進む予想です。
総雨量は多いところで300mm近くとなる可能性があり、瞬間的に40m/sを超える暴風が吹くおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。

三連休には九州の北から北日本へ

シミュレーションによる風の予想(上空1500m付近)
台風25号は、東シナ海に進んだ後はやや加速して、6日(土)に朝鮮半島の南部を通過し、日本海へ進む予想です。台風が比較的近くを通る九州北部では、一時的に風が強まり、本州の日本海側でも7日(日)にかけて南風が強く吹く見通しです。
» 6つの気象機関の予測と影響解説

7日(日)には、徐々に温帯低気圧へと性質を変えながら東北北部や北海道へと接近し、北日本で強い雨を降らせるおそれがあります。北海道胆振東部地震の被災地でも大雨の可能性がありますので、二次災害の発生が懸念されます。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風25号のコンレイ(Kong-rey)は、カンボジアが提案した名称で、伝説に登場する少女の名前/山の名前です。