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台風25号 雨量は24号の半分程度か 秋雨前線の動きに違い

2018/10/04 14:43 ウェザーニュース

台風25号の北上に伴って秋雨前線も北上し、台風から離れている西日本や東日本でも雨のところが多くなります。

秋雨前線の影響を受ける点では前回の台風24号の時と同じですが、予想される雨量には大きな違いがあり、多いところでも24号の半分程度となりそうです。

雨量の比較

前回24号時 前線あまり動かず雨量(多)

前回の台風24号接近時は台風が沖縄本島付近から東北東に進み、前線は太平洋側に停滞しました。
そのため、同じようなエリアで強い雨が長時間続き、九州や四国の多いところでは400mmを超える大雨になりました。

今回25号 前線移動で雨量(減)

今回の台風25号は、前回の24号よりも北よりに進むことで、前線は5日(金)にかけて日本海まで北上する予想です。
雨の降るエリアも北へ移動するため、同じエリアでの雨の時間は短くます。
そのため、総雨量は多いところでも200mm前後で、前回の24号時の半分程度になる予想です。
ただ、南からの湿った空気が流入することで、前線の活動そのものは活発になります。
局地的には1時間に50mmを超える激しい雨には注意が必要です。

風の比較

風に関しては、前回の台風24号は上陸時の最大風速が45m/sだったのに対し、今回の25号は日本海に達したときの最大風速が30~35m/sと、前回の24号と比較すると弱い予想です。
それに加え、西日本・東日本から離れたところを通る予想のため、前回の台風24号で暴風被害が大きかった太平洋側のエリアでは、それほど風が強まらない見込みです。

一方で、台風の進路に当たる東北北部や北海道道南などは、前回の台風24号の時以上に風の強まるところがあるので、こちらのエリアの方はしっかりと対策を行ってください。