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台風24号による塩害被害 東京や埼玉にまで拡大

2018/10/09 10:02 ウェザーニュース

先週末に日本列島に大きな被害をもたらした台風24号。雨や風だけでなく、台風による塩害は巻き上げられた海水が暴風による雨水とともに降り注ぐことで発生する「塩害被害」も確認されています。

ウェザーニュースでは、2日(火)にスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」で緊急調査を実施。6,432人の回答を集計した所、全国で何らかの被害があった事がわかりました。
2018年10月2日 6,432人
中でも、関東や東海で被害報告が多数あり、沿岸だけでなく東京西部や埼玉など内陸部にも被害が出ている事がわかります。

降水量が多い場合は、雨水である程度流されますが、台風24号の通過時は活発な雨雲が抜けたあとも暴風が続き、雨に洗い流されずに残った塩分が多かったと考えられます。
1日(月)午前2時の段階で活発な雨雲は茨城方面に抜け、雨は峠を越えましたが、風の強い状況は継続。ウェザーニュース会員の報告では「外出危険な風」が大半をしめ、アメダスでも平均で15~20m/sの風を観測していました。特に千葉県内は千葉市で午前2時31分に最大瞬間風速41.1m/sを観測するなど、雨のあとに暴風が継続したとが塩害の拡大につながったと見ています。

植物が急に枯れる被害

急に枯れた桜の木(10月2日千葉市撮影)
植物の葉に塩がついてしまい、急に枯れてしまうという被害が報告されています。
台風が去って数日が経ってしまっているため、残念ながらすでに被害が出てしまっていると思われます。
もし、次回同様の事があれば、すぐに水で洗い流すなど対応をすることをおすすめします。

洗車で最大2時間待ち

屋根の無い場所にとめていた車や自転車なども、雨や汚れだけでなく塩がこびりついてしまっています。多くの車に被害があったため、洗車をするためにガソリンスタンドで混雑が発生しているようです。

千葉市内のガソリンスタンドの方に取材してみました。
「年末並みのものすごい混雑で、最長2時間待ち。お断りするケースも出てきている。晴天になって固まってこびりついているので、一回の機械洗車では取れないケースもある。高圧のスチーム水を噴射するホースでとっている。一番きれいにできるのはすみずみまで人が拭く手洗い洗車。」(ガソリンスタンドのスタッフ)

とのこと。
平日の間は洗車に行けない方も多いかと思いますが、今週末は出来るだけ早めに洗車した方がよさそうですね。

現在、日本に向かって台風25号が北上中。
日本海を通る予想のため、24号ほどの塩害被害はないと見られます。ただ、強い雨風による被害は想定されるため、引き続き最新情報をご確認ください。
>>最新の台風情報

※塩害被害が拡大した理由について加筆しました。(2018.10.9.)