facebook line twitter mail

台風24号 今夜、四国か紀伊半島に上陸 関東も記録的な暴風に警戒

2018/09/30 07:18 ウェザーニュース

大型で非常に強い勢力の台風24号(チャーミー)は、30日(日)7時には、屋久島の南南西約50kmの海上を、時速30kmの速さで北北東に進んでいます。

7時の推定位置によると、九州の一部も暴風域に入り始めました。

▼台風24号 9月30日(日) 7時推定
 存在地域   屋久島の南南西約50km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北東 30 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>>最新の台風情報

50m/sを超える暴風を観測

昨日29日 沖縄県中城村より
昨日29日(土)は沖縄では、各地で記録的な暴風が吹き荒れ、車が横転したり、木が根こそぎ倒れるなどの被害が相次いで報告されました。

日付変わってからも奄美地方を中心に猛烈な暴風が続き、鹿児島県の奄美大島にある笠利では、0時30分に最大瞬間風速52.5m/sを観測しました。

今日の夕方以降 四国〜紀伊半島に上陸へ

台風はこの後、再び勢力を強めながら北東方向に進む見込みです。
上空のジェット気流に乗るためスピードを上げて、今日30日(日)には非常に強い勢力を保ったまま、夕方以降四国〜紀伊半島に上陸する可能性が高くなっています。

その後は、10月1日(月)にかけて日本列島を縦断するような進路をとるため、広い範囲に大雨や暴風の影響を及ぼす恐れがあります。最新の情報をこまめに確認しながら、土砂災害や河川の増水や氾濫には十分警戒するようにしてください。
>>都道府県ごとの詳しい影響〔会員メニュー〕

伊勢湾では近年最大級の高潮が発生する恐れも

台風や低気圧が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がったり、強い風によって海岸に海水が吹き寄せられることにより海面が上昇することで、高潮による被害が出ることがあります。

今回の台風24号の接近・通過のタイミングで、伊勢湾では過去20年で最高潮位となった2012年台風17号を上回る高潮が発生する恐れがあるため、厳重に警戒するようにして下さい。

近畿・東海は今夜、関東は深夜 外出危険な暴風雨に

大阪は今日30日(日)18~21時頃が、名古屋でも19時~23時頃が風雨のピーク。この時間帯は特に危険が高まりますので、外出はしないようにお願いします。
京阪神のJR在来線は正午までに全ての運転を取りやめることを決めました。

東京は台風の進路からやや離れるものの、今夜23時~明日10月1日(月)2時頃を中心に記録的な暴風が吹き荒れるおそれがあります。生活時間帯から外れますが、早めの帰宅が安心です。
>>交通機関への影響〔会員メニュー〕

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風24号のチャーミー(Trami)は、ベトナムが提案した名称で、バラ科の花の名前です。

気象予報士による動画解説

※24時間生放送の天気予報専門番組「ウェザーニュースLiVE」より