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大型で非常に強い台風24号 30日夜に紀伊半島に上陸か

2018/09/30 00:31 ウェザーニュース

大型で非常に強い勢力の台風24号(チャーミー)は、29日(土)18時現在、与論島の西約50kmの海上にあって、1時間に25kmの速さで北東に進んでいます。

現在、沖縄本島地方や奄美諸島が暴風域に入っており、九州南部地方も一部が風速15m/s以上の強風域に入っています。

▼台風24号 9月29日(土) 18時現在
 存在地域   与論島の西約50km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北東 25 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

>> 最新の台風情報

沖縄本島地方では記録的な暴風を各地で観測

撮影:沖縄県八重瀬町
台風に近い沖縄本島地方では、各地で記録的な暴風となっています。沖縄県糸数では9時55分に観測史上最大となる最大瞬間風速56.2m/s、那覇市の沖縄気象台でも18時15分に最大瞬間風速53.1m/sを観測しました。

このあと台風の中心はだんだんと沖縄本島地方から離れていきますが、明日30日の明け方頃にかけては吹き返しの風に警戒が必要です。

最大瞬間風速で50m/s超を観測した地点
・沖縄県糸数  56.2 m/s(09:55)
・沖縄県奥   53.8 m/s(14:54)
・沖縄県渡嘉敷 53.3 m/s(18:14)
・沖縄県那覇  53.1 m/s(18:15)
・沖縄県宮城島 52.5 m/s(10:37)
・鹿児島県天城 51.4 m/s(18:15)
・沖縄県慶良間 51.4 m/s(08:57)

明日30日(日) 四国〜紀伊半島に上陸へ

台風はこの後、再び勢力を強めながら北東方向に進む見込みです。上空のジェット気流に乗るためスピードを上げて、明日30日(日)には非常に強い勢力を保ったまま、四国〜紀伊半島に上陸する可能性が高くなっています。

その後は、10月1日(月)にかけて日本列島を縦断するような進路をとるため、広い範囲に大雨や暴風の影響を及ぼす恐れがあります。最新の情報をこまめに確認しながら、土砂災害や河川の増水や氾濫には十分警戒するようにしてください。

伊勢湾では近年最大級の高潮が発生する恐れも

台風や低気圧が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がったり、強い風によって海岸に海水が吹き寄せられることにより海面が上昇することで、高潮による被害が出ることがあります。

今回の台風24号の接近・通過のタイミングで、伊勢湾では過去20年で最高潮位となった2012年台風17号を上回る高潮が発生する恐れがあるため、厳重に警戒するようにして下さい。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風24号のチャーミー(Trami)は、ベトナムが提案した名称で、バラ科の花の名前です。