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台風の特異日とは?いつのこと?

2018/09/16 19:08 ウェザーニュース

2018年の今年は数多くの台風が生まれ、日本列島を直撃し大きな被害を出しています。

これからも秋の台風シーズンと呼ばれていますが、9月17日がちょうど『大型台風の特異日』と言われているのをご存知でしょうか?

『特異日』とは?

1年のうちで、ある特定の天気が現れやすい日のことを『特異日』といいます。
例えば、11月3日の文化の日は晴れの特異日と言われています。

気象学的な原因ははっきりしませんが、このような特異日の存在は日本だけではなく、世界でも古くから経験的に知られています。

特異日の情報は、天気に左右される屋外の行事を計画するときに役に立ち、実際に1964年の東京オリンピックが、過去の統計により秋の長雨が終わるころを選んで成功したことは有名です。

9月17日頃と9月26日頃は
『大型台風襲来の特異日』

9月17日頃と9月26日頃は『大型台風襲来の特異日』と言われています。平年値で見ると8月に比べて台風の発生数は減っているタイミングではありますが、過去に大きな被害をもたらしている台風がいくつか襲来しています。

過去、9月17日頃に襲来した台風

1945年(昭和20年)9月17日には枕崎台風が鹿児島県枕崎付近に上陸し、九州を縦断後、原爆投下から間もない広島市の西を北東に進みました。広島県だけで死者・行方不明者が2000人を超える犠牲者を出しました。

その16年後の1961年(昭和36年)9月16日には、第2室戸台風が高知県室戸岬に上陸し、17日にかけて日本列島を駆け抜けました。このとき、室戸岬で84.5メートル以上の暴風を記録しています。

過去、9月26日頃に襲来した台風

9月26日頃に襲来した台風には1954年(昭和29年)の洞爺丸台風と1959年(昭和34年)の伊勢湾台風などがあります。

洞爺丸台風では、死者行方不明者が1100人以上に達し、伊勢湾台風では死者・行方不明者が5000人を超え、戦後の台風被害では最悪の被害をもたらした台風でした。

9月は台風が近づきやすい季節

さきほどのグラフで9月以降の台風発生数は、8月までと比較して発生数は少なくなるとお話しましたが、それでも特異日として考えられる理由が台風の月別進路の違いにあります。

秋は太平洋高気圧や偏西風など、台風の進路に関わる気圧配置や上空の流れが夏と変わり、日本付近に接近しやすい傾向となるからです。

台風による大雨や地震によってすでに地盤が緩んでいる場所も多くなっているので、引き続きこまめに最新の台風情報をご確認ください。

参考資料など

【参考】
・NHK気象ハンドブック
・空白の天気図(柳田邦男著)
・気象学・気候学辞典(二宮書店)